ヨモギの葉を餅に練りこんだ草餅の特徴は、その鮮やかな緑色にあります。 混ぜるヨモギの葉の量によって、薄い草色のものから濃緑色のものまで濃淡の程度は様々です。表面の艶々とした光沢は、ヨモギの新鮮さを表しており、見る者の食欲をかき立てます。 薄化粧のようにきな粉や餅粉を表面にまぶしたものもあり、上品さを演出しています。草餅の中には粒餡やこし餡を入れることが多いのですが、中には入れずに、草餅の上から餡で覆うタイプもあります。 餡に覆われた草餅は、おはぎを連想させ、口に入れる前もその甘みに期待が高まります。 草餅は、小さくてもずっしりと重量感があって、ひとつ口にするだけでも食べ応えがあります。普通の白い餅と同じように、餡を加えず四角に伸ばして焼餅にしたり雑煮に入れることもあります。 ヨモギは「魔除草」という別名を持つほど様々な有効成分を含む薬草とされ、もち米に練りこむことによって健康維持の効果もあ