働き方改革の掛け声が強まる中、「時間外勤務が多くなると、校長や教育委員会からやたら声がかかり、指導を受けるので面倒」「産業医の面談を受けなさいと言われても、そんな時間もない」という先生たちの気持ちもわからないではない。だが、それで自宅残業が増えて働きすぎても、誰もモニタリングしていないのは、大きな問題だ。 企業の中には、パソコンの稼働時間などを従業員の健康管理、労務管理に活用している例も少なくないのに、学校と教育行政は、残業の「見えない化」と健康リスクの増大にあまりにも無関心だ。ではどうしたらいいのか? 報告では「適切な勤務時間管理等を前提とした校務のロケーションフリー化により、働き方の選択肢を増やし、安全かつ働きやすい環境を実現することが求められる」としている。つまり、先ほどの二重のリスク管理をしっかりしたうえで、セキュアな環境で、必要な場合に限って、自宅や出張先での校務処理などもできる
