ノーベル物理学賞の受賞が決まった、東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章さんは、6日午後8時40分から東京大学で会見を開きました。 そして、「ニュートリノの研究は、すぐに役立つわけではなくて、人類の知の地平線を拡大するようなものを、研究者個人の知的好奇心に基づいて行ったものです。こうした純粋科学にスポットを当てていただいたことに、非常にうれしく思っています」と話しました。 また、ニュートリノの研究に進んだきっかけについて、「大学院生のときに『カミオカンデ』が動き始めましたが、そのときの私の研究テーマは『陽子崩壊』という別の現象で、ニュートリノのデータは取り除いていました。その後、博士号を取って、助手になった1年目ぐらいに、もっと感度を上げようとして、データを詳しく調べてみたところ、ニュートリノのデータが予想と全然合わないことが見つかりました。そこから本気でニュートリノの研究に入りました。結果が