生きる技法 ここ数年に読んだ本の中で、1番衝撃を受け、1番繰り返し読んだ本です。この本は、「自分らしく生きる」ことに苦労し続けている発達障害を持っている人たちにも読んでもらいたいし、愛着障害、“毒親”の影響で不安感や焦燥感を抱え続けている人たちにも読んでほしい一冊です。 著者の安冨歩さんは、女装の東大教授というインパクトのある肩書きの持ち主ですが、それは、母親や配偶者から支配され隷属する人生と決別した結果、ありのままの自分として生きることに成功し、その過程で考えたことをこの本で書いています。 「助けてくださいと言えたとき、人は自立している」 「自立とは、依存すること」 これ、読んでない方には全く分からないですよね。むしろ、「正反対じゃないの?」と感じる方のほうが多いかもしれません。私も、昔から「しっかりしてるね」と言われ続けた根っからの長女気質なので、読み始めたときは「何を馬鹿なことを」と