今週のお題「夏を振り返る」。 一番の原因は、自転車で乗り回すことがなくなったからなのかも知れません。或いは、どこに行っても効いている冷房に慣れてしまったことや、暑過ぎて外出をためらうのが増えたことも影響しているのかも知れません。 高校の頃、いや、私が10代から20代前半までに感じていた、夏らしい夏をもう何十年と感じられないままになっている気がするのです。 入道雲を雄大積乱雲とはよく言ったもので、遠くの空に入道雲がぽつぽつ見えていたのが、頭上に近づくにつれてこんなに大きかったのかと驚くほどになります。しかもその先端はまるで機関車を思わせるほどの蒸気でむくむく広がっていき、留まることを知りません。圧倒される感じになります。 そろそろ夕立が来そうだなと思いつつ自転車を走らせているうち、真夏の日差しは雲に隠され、後ろを振り向けば、道の遠く向こうは白っぽいカーテンがかかったような景色になっています。
