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小説に関するkitaryuのブックマーク (63)

  • 時を忘れる小説

    大きな現実の前では、文学はつくづく無力だな。 そも文学は人と人との間学(あいだがく)なのだから、人を超える圧倒的な事物には、術がない。しかし、言葉が人に対して影響をもつものなら、それがいかに微かであろうとも、その力を信じる。わたしは、物語の力を、信じる。 このエントリでは、時を忘れる夢中小説、徹夜小説を選んでみた。計画停電でテレビや電車が動かないとき、開いてみるといいかも。amazonからは書影のみお借りして、リンクはしていない。自分の書棚か、営業してる屋を巡ろう。文庫で、手に入り安そうなもので、かつ面白さ鉄板モノばかり選んだ。いま手に入りにくいのであれば、手に取れるようになったときの「おたのしみリスト」として期待してくださいませ。 ■大聖堂(ケン・フォレット、ソフトバンククリエイティブ) 十二世紀のイングランドを舞台に、幾多の人々の波瀾万丈の物語……とamazon評でまとめきれないぐら

    時を忘れる小説
  • ファンタジーの最高傑作『氷と炎の歌』

    夢中にさせて寝かせてくれず、ドキドキハラハラ手に汗握らせ、呼吸を忘れるほど爆笑させ、ページを繰るのが怖いほど緊張感MAXにさせ、いしばった歯から血の味がするぐらい怒りを煽り、思い出すたびに胸が詰まり涙を流させ、叫びながらガッツポーズのために立ち上がるほどスカッとさせ、驚きのあまり手からが転げ落ちるような傑作がこれだ。 この世でいちばん面白い小説は『モンテ・クリスト伯』で確定だが、この世でいちばん面白いファンタジーは『氷と炎の歌』になる。 書いた人は、ジョージ・R・R・マーティン。稀代のSF作家であり、売れっ子のテレビプロデューサー&脚家であり、名作アンソロジーを編む優れた編集者でもある。 短篇・長編ともに、恐ろしくリーダビリティが高く、主な文学賞だけでも、世界幻想文学大賞(1989)、ヒューゴー賞(1975、1980)、ネビュラ賞(1980、1986)、ローカス賞(1976、1978

    ファンタジーの最高傑作『氷と炎の歌』
  • 北杜夫が読む「白きたおやかな峰」 滑落の危機も平坦に:朝日新聞デジタル

  • SF入門者だけど、次の一冊を教えてほしい

    最近SFを読み始めたのだけれど、SF面白いね。なので、お詳しい方々、おすすめ教えてください。特に、意識とはなんぞや、とか、知性とはなんぞや、とか哲学的なテーマに踏み込めている作品を知りたい。作品自体が壮大な思考実験になっているような。最近読んだやつの個人的な評価を一応下に載せておきます ◆めちゃくちゃ面白かった グレッグ・イーガン「ディアスポラ」 グレッグ・イーガン「順列都市」 テッド・チャン「あなたの人生の物語」 ジョージ・オーウェル「1984年」 スタニスラフ・レム「ソラリス」 ◆面白かった 伊藤計劃「虐殺器官」 アーサー・C・クラーク「2001年宇宙の旅」 レイ・ブラッドベリ「火星年代記」 ◆まあまあ ジェイムズ・P・ホーガン「星を継ぐもの」 アーサー・C・クラーク「幼年期の終わり」 伊藤計劃「ハーモニー」 ◆自分には合わなかった アルフレッド・ベスター「虎よ、虎よ!」 マイケルコー

    SF入門者だけど、次の一冊を教えてほしい
  • 星野くんの受難・番外編7(最終回)|きたりゅー。

    kitaryu
    kitaryu 2014/04/21
    最終回です。
  • 星野くんの受難・番外編6|きたりゅー。

    鬼火がゆらゆらと晴明さんの周囲で揺れていた。 その不可思議な風景の中で彼が言う。 「公家ってのは面白みのない奴ばかりでね。彼らに語り手は務まらないんだ」 「“語り手”? あなたが望んでいるのは、ストーリーテラーなんですか?」 「そう。晴信というガン細胞を封じるためには、キミがやがて得るストーリーテリングのスキルが必要になる」 「ちょ、ちょっと待ってください。私はさっきも言ったように作家になるつもりなんか、まるっきり、これっぽっちも、ミジンコの毛ほどもないんですが?」 「いや、なるよ。絶対ね」 「……!」 なんだ、この癪に障るほど確信に満ちた予言は。 こんな胡散臭いおっさんに職業選択の自由を奪われてたまるか。 といっても、この人、現役時代は確か頭脳明晰の超エリートで、容姿だって(ゴローちゃんのイケメンぶりから察するに)さぞかし端麗だったはずである。 今のこの<容れ物>は、誰か、別の所有者が居

    星野くんの受難・番外編6|きたりゅー。
    kitaryu
    kitaryu 2014/04/15
    投稿しました。
  • 星野くんの受難・番外編5|きたりゅー。

    kitaryu
    kitaryu 2014/04/13
    ブログ投稿しました。
  • 星野くんの受難・番外編4|きたりゅー。

    kitaryu
    kitaryu 2014/04/08
    ブログ投稿しました。
  • 星野くんの受難・番外編3|きたりゅー。

    kitaryu
    kitaryu 2014/04/07
    ブログ投稿しました。
  • 星野くんの受難・番外編2|きたりゅー。

    kitaryu
    kitaryu 2014/04/06
    ブログ更新しました。
  • 星野くんの受難・番外編1|きたりゅー。

    kitaryu
    kitaryu 2014/04/05
    ブログ投稿しました。
  • 星野くんの受難・24(最終回)|きたりゅー。

    黄泉醜女《よもつしこめ》というのは、名の通り、黄泉神の下位に属する鬼神で、日神話ではイザナギの追っ手として有名である。 これが、月読《つくよみ》の言っていた、契約社員なのだろう。 ただし、レイコさんイコール黄泉醜女というわけではなくて、黄泉神が遣わした黄泉醜女にレイコさんが(無意識に)協力させられているという状態だ。 松木さんは恐らく最初からそれが分かっていたのだろう。 「高峰女史とは別れたほうがいいかもね」 彼が大学を卒業する時に、一言だけそう言われた。 とりあえず、どんな男でもよりどりみどりのはずのレイコさんが、何故、見た目も中身も平凡な俺を(一時的なセフレにせよ)選んだのか、その謎は解けた。 しかし、レイコさんの正体が分かったところで、俺は特にどうこうする気もなかった。 元から、一方的に呼び出されるような仲だし、俺にとって、レイコさんが天女のような人であることは変わりはなかったから

    星野くんの受難・24(最終回)|きたりゅー。
    kitaryu
    kitaryu 2014/03/27
    最終回です。
  • 星野くんの受難・23|きたりゅー。

    kitaryu
    kitaryu 2014/03/25
    投稿しました。次回、最終回です。
  • 星野くんの受難・22|きたりゅー。

    「道久……ッ!」 松木さんの叫び声は、嵐の咆哮の中に呑まれた。 全身から血を吹いて倒れた部下のように、道久さんも「黒い何か」をまともに体に受けて、倒れたのである。まるで銃弾を受けた人のように。 映画やドラマで見る倒れ方ではなく、体中の力が一気に抜けて崩れ落ちるような倒れ方である。 変幻自在の黒いものは狭い境内の中で、更なる生け贄を求め、暴れている。 が、それらは、トーコちゃんの振るう布都御魂剣《ふつみたまのつるぎ》の前に、次々と霧散していったのだ。黒い帯状の塊が粉々に砕ける、といった感じだ。 これはトーコちゃん自身の霊力と、神剣に秘められた力による相乗効果だそうだ。 あんなに小さいのに、俺が両手で抱えていた重い刀を、バターナイフのように軽々と操っているのも、トーコちゃんが特別怪力なわけではなく、ちゃんとからくりがある。 ただ、そのからくりも、手品師のタネのような、人間の盲点をついたものでは

    星野くんの受難・22|きたりゅー。
    kitaryu
    kitaryu 2014/03/24
    投稿しました。
  • 星野くんの受難・21|きたりゅー。

    ここからはあまりに非現実的なことが起こったので、恐怖でパニックを起こした俺が勝手に作った記憶なのかもしれない、と思っている。 りゅーちゃんなら「霊だのおばけだのは人間の脳が作り上げた虚像である」と言うかもしれないけど、さすがにそれを言い続けるには、俺は妙なものを見過ぎた。 黒いドロドロとした水のようなもの。 それが、俺の見た禍津神《まがつかみ》たちの姿である。 別の次元では別の見え方をするのかもしれないが、俺にはそう見えた。 もしくは、その流動的な黒いものは彼らの体の一部でしかないのかもしれない。 道久さんが拝殿の扉を開けた途端、そこから黒いものが飛び出し、それは意識を持った集合体のように渦を巻き、そばに居た部下の男の体を通り抜け、直後、彼は血しぶきの中で倒れた。 悲鳴と怒号――。 それが誰の声かも判別できず、俺は神剣を抱いたまま、トーコちゃんの前に出た。何もできないけど、せめて六歳児は守

    星野くんの受難・21|きたりゅー。
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    kitaryu 2014/03/21
    ブログ投稿しました。
  • 星野くんの受難・20|きたりゅー。

    『そーいえばさー、又貸ししてたビデオ、ちゃんと返却してくれたの? あれ、返却日、今日くらいだったよね?』 両腕で抱えていた重たい刀を肩に担ぐようにして片手を開け、苦労してこそこそとGパンの後ろポケットから携帯電話を取り出してみたら、これだ。 軽く殺意を覚える。 あのね、りゅーちゃん、今はとてもそういう日常すぎる話題に返信できる状況じゃないんだよ。 携帯電話をまた、ポケットに仕舞う。 チロリン――。 『おーい。返事ないよー。なに? トイレ? トイレなの?』 「……」 もう見るまい。 音をオフにして、放ってお……、 チロリン――。 『いや、延滞料金かかっちゃうと困るのは、星野なんだよ? 私は払わないからね? つか、払わないって言ったよね? 言ったよね?』 「……」 うがー! うぜぇ! うぜぇぞ! りゅーのすけ! 俺は! 今こそ! この幼馴染みを陶しく思ったことはない! 携帯電話にはなんの罪も

    星野くんの受難・20|きたりゅー。
    kitaryu
    kitaryu 2014/03/18
    ブログ投稿しました。
  • 星野くんの受難・19|きたりゅー。

    松木さんは「六」という字にちょっとした違和感を覚えたらしい。 神道においては、ほとんど出てくるはずのない「六」という数字である。 さらに、地図上に見られる「意宇六社」の奇妙な配置。一つだけ飛び出た場所にある熊野大社――。 なにかがおかしい。 これは、もしかしたら、真の黄泉路を人目に触れることなく封印しようとした、何者かの作為ではないだろうか? 恐らく、晴信《はるのぶ》もそう考えたのだ。 その思考が同じだとしたら、物の伊賦夜坂《いふやさか》は、このK神社にある、というのだ。 蒼と茂った木々は、西新宿のビルのごとく、境内を覆い尽くしていた。 そのせいで、空が見えない。 暗い。 まるで、電気を止められた俺の四畳半のようだ。 「……?」 俺の前を行く二人――松木さんとトーコちゃん――が、拝殿の前で止まった。 その先に人影がある。 暗い。 視界が悪いせいでぼんやりと見えるだけだが、若い男性のよう

    星野くんの受難・19|きたりゅー。
    kitaryu
    kitaryu 2014/03/16
    投稿しました。
  • 星野くんの受難・18|きたりゅー。

    kitaryu
    kitaryu 2014/03/13
    ブログ更新しました。
  • 星野くんの受難・17|きたりゅー。

    kitaryu
    kitaryu 2014/03/09
    ブログ更新しました。やっと出したかったじいや登場。
  • 星野くんの受難・16|きたりゅー。

    kitaryu
    kitaryu 2014/03/09
    ブログ更新しました。