■柳沢協二・元官房副長官補 必要最小限度の集団的自衛権があるというのは、論理矛盾ではないかと思う。今までの政府(憲法)解釈は、我が国が攻撃されたときの必要最小限の自衛はOKだけど、集団的自衛権は我が国が攻撃されていないのだから、自衛のための必要最小限を超えるから憲法上禁止されているということだ。これは価値判断ではなくて、論理の問題だ。集団的自衛権を容認し、その行使の要件として、これ(必要最小限の範囲)を考えるのなら論理的には通るが、必要最小限を集団的自衛権にかけるというのは、非常に私には理解できない。(BSフジの番組で)