Bukkyo University Library Digital Collections Explore digital items from Bukkyo University Library’s rare Collections. Japanese classic books, scriptures, paintings, maps, and so on.
『京名所』(みやこめいしょ)は、京都・洛外の名所旧跡を題材にして作成された絵巻であり、『京名所絵巻』とも称する。上巻は、宇治平等院を起点とし、洛南の伏見稲荷、東福寺から、東山に沿う形で北上。清水寺、八坂神社、知恩院等を経て、洛北の銀閣寺、下鴨神社に至る名所を取り上げている。下巻は洛北の上賀茂神社、大徳寺、金閣寺等を経て、嵯峨野・嵐山の天龍寺、松尾大社をめぐり、西山を望みつつ山崎を経て淀城へと至る。美しい金色の霞ごしに見る名所の姿は、一種幻想的な雰囲気を醸し出している。さらには東福寺の紅葉や北野天満宮の白梅など、今と変わらない四季折々の風景は、見る者の心を強く惹きつける。本作品の制作年代は詳らかではないが、江戸時代中期に描かれたものではないかと推定されている。
『都名所百景』(『都百景』)は、江戸時代後期(1860年ごろ)に梅川東居(うめかわとうきょ)、歌川北水(うたがわほくすい)ら5人の絵師が手がけ、大阪の版元石和(いしわ)により刊行された彩色木版画です。京都御所に始まり、泉涌寺に至るまで、幕末の京都・洛中洛外における名所100景を網羅しています。現在も人々の信仰を集める寺社のほか、四季を彩る花鳥風月を織り込んだ光景が多く取り上げられています。 本作品の絵師の一人である梅川東居は、京都を中心に活動し、時に東挙とも名乗ります。「東挙」名義による作品として、当デジタルコレクションでは、『平安京御繪圖 : 并ニ名所ひとり案内』(『京名所獨案内』)を学内向けに公開しております。 なお本学に所蔵される『都名所百景』は、写真家中川邦昭氏より、2002年12月にご寄贈いただいたものです。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く