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「接続テキスト」作成、秋田大 つまずく新入生を支援 ※写真クリックで拡大表示します 「微積分練習帳」で学び、教員に質問する学生(右) ※写真クリックで拡大表示します 秋田大が作った各教科の接続テキスト 秋田大学は、入学直後の学生を大学での授業、研究に円滑に移行させるため、高校と大学の学習内容を橋渡しする「高大接続テキスト」を作成した。6教科分あり、本年度から、全学部の1年生(約千人)の授業で、主に副教材として活用している。高校の復習をしつつ、大学での研究に必要な知識や考え方を身に付けさせる狙い。秋田大によると、国立大がこの種のテキストを作るのは珍しいという。 秋田大では数年前から、2次試験で選択しなかった教科を苦手とするなど、序盤の授業でつまずく新入生が増えてきた。対策として2010年度からテキスト作りを進め、教科ごとにチームを作り、高校教員にも助言を得てまとめた。 テキストは数学、英
故・中嶋学長に最後の別れ 教養大、大学葬に1200人 先月14日に76歳で死去した国際教養大学長の中嶋嶺雄さんの大学葬が17日、秋田市雄和の同大多目的ホールで営まれた。県内外の教育、経済、行政関係者らと在学生、卒業生計約1200人が参列。初代学長として特色ある大学に育て上げた中嶋さんに、最後の別れを告げた。 同大と同窓会、在学生でつくる実行委員会の主催。メーン会場の多目的ホールのほか、学内2会場にモニターを設置し、式を中継した。 佐竹敬久知事は弔辞で「教養大はグローバル化時代の大学のトップランナーとして、日本の高等教育に影響を与える存在になった。高い評価は、中嶋学長の尽力のたまもの。教職員がさらに大学を発展させ、人材を送り出し続けてくれると確信している」と功績をたたえた。 2004年大学開学時に知事を務めていた寺田典城参院議員、元副知事の板東久美子文部科学省高等教育局長、同大の勝又美
社説:郷土資料の電子化 施設間の連携拡大図れ 県立図書館をはじめとする県内六つの文化・研究施設が連携し、各施設の所蔵品の電子データをインターネット上で公開する「県デジタルアーカイブ」がスタートした。これにより、普段は一般公開されていなかったり、傷みやすいため閲覧が困難だった郷土資料にも容易にアクセスできるようになる。 「保存場所」を意味するアーカイブは、資料の研究を進める上で役立つだけではなく、世界に向けた本県の情報発信ともなる。災害などで資料が消失する事態に備え、データとして残しておくバックアップ機能の面でも有意義だ。今後、県施設ばかりでなく市町村、民間を含めた参加施設が増え、本県の知的財産がより広く活用されていくことを期待したい。 アーカイブに参加するのは同図書館、県立博物館、県立近代美術館、県公文書館、県埋蔵文化財センター、あきた文学資料館の計6施設。このうち同図書館と文学資料館
地方点描:図書館[大館支社] 市立4図書館に来年度から指定管理者制度を導入する大館市で、指定に向けた手続きが始まった。申請の条件として参加を義務づけた先日の現地説明会には市内外の5者が集まった。募集要綱では「市民が質の高いサービスを享受できる図書館を目指す」とさまざまな条件を付けているが、県内ではまだ例がない取り組み。来春、図書館がどう生まれ変わるかに注目したい。 同制度の導入は、行財政改革に伴い削減が続く図書購入費の回復や開館時間の延長など利用者のサービス向上が目的。6月定例市議会で関連条例が可決され、7月にインターネットを利用した全国公募を行った。 制度導入に向けて検討した市の図書館協議会(近藤巧委員長、11人)では「利益を追求する民間事業者は図書館の運営になじまない」などと懸念の声も上がったという。募集要綱はこうした声に配慮した。県外業者の参入に対しても「市内に主な営業所などを持
図書館に指定管理者制、大館市 県内初、条例案提出へ 大館市は市内に4カ所ある市立図書館の運営に、来年度から指定管理者制度を導入する方針を決めた。削減が続く図書購入費の回復など利用者のサービス向上を目的に、全国から公募、委託条件などを詰めた上で6月定例市議会に関連条例案を提出する。県立図書館によると、県内の公立図書館で指定管理者制度の導入を決めたのは大館市が初めて。 図書館運営への指定管理者制度の導入は、市の第4次行財政改革大綱(2010年3月策定)に盛り込まれた。中央、花矢、比内、田代の各地区にある4図書館の運営を一括して指定管理者に委託する内容。 市教委は11年まで2年間かけて可能性や問題点を検討、図書館条例に基づく諮問機関の図書館協議会(近藤巧委員長、委員11人)にも方針を提示し、協議を重ねてきた。市側はサービス向上を中心とした委託後の運営方針を提示し、協議会もことし4月に了承した
社説:知的財産の利活用 デジタルデータ化急げ 総務省は、県立図書館などの協力を得て、図書や公文書などの電子情報をインターネット上で手軽に利用できるシステム(デジタルアーカイブ)構築に向けた実証実験に取り組む。県立図書館が、データ公開で全国でも先進的に取り組んでいることが評価され、本県に白羽の矢が立った。県内の図書館や博物館など文化・教育施設連携の具体的手法や在り方に関する調査、検討が行われることになり、実験の成果に期待がかかる。 実証実験に協力するのは同図書館のほか、あきた文学資料館、県立博物館、県公文書館(以上秋田市)、県立近代美術館(横手市)。同省の「知のデジタルアーカイブに関する研究会」の事業の一環で、5施設が計5万件超の所蔵目録データを提供。国立国会図書館のサイトで閲覧できるようにし、運用面の課題などを調べる。実験とはいえ、事業は全国の図書館や美術館関係者らの注目を集めている。協
ありがとう、本荘図書館 最後の「おはなし会」 ※写真クリックで拡大表示します 子どもたちが読み聞かせに夢中になった本荘図書館での最後のおはなし会 12月開館の由利本荘市文化交流館カダーレ内に新たな市中央図書館が入るのに伴い、今月末で閉館となる本荘図書館で24日、最後の「おはなし会」が開かれた。同図書館の読み聞かせボランティアサークル「ゆりかごの会」(佐藤多美子会長、10人)が親子連れなど約40人を前に、同図書館への感謝を込めて絵本を朗読するなどした。 ゆりかごの会の佐藤会長(54)は「最後のあいさつでは胸が詰まって言葉が出なかった。本荘図書館は子どもと、親としての私を育ててくれた場所」と感慨深げだった。 同図書館の蔵書約12万冊は新図書館に引き継がれ、カダーレ開館と同じ12月19日から閲覧できる。おはなし会などの催しも継続される予定。
社説:文化施設の充実 調査研究の人材養成を 県内の博物館や美術館、図書館などの文化施設は、運営する自治体の財政難によって予算が削減されているのに加え、入館者や利用者数で実績を判断される傾向が強まっている。厳しい状況下で存在意義を広く認識してもらうには、各施設のスタッフが知恵を絞って新鮮な切り口で企画展を開催するなど、積極的な運営が一段と重みを増しているといえよう。 県立博物館は5月下旬、1975年の開館以来37年目で入館者300万人を突破した。一時期は年間入館者が3万人台にまで落ち込んだが、2004年の全館リニューアルなどを機に8万人程度にまで回復したという。リニューアルの効果は時間がたち、新鮮さが薄れるにつれて低下するだろう。いかにして入館者数を維持、増加させていくかが今後の課題だ。 そのためには、文化施設における所蔵品の保存・活用やマンパワーがポイントになろう。東日本大震災は、この
復興支援へ図書館の役割探る 北日本大会、秋田市で開幕 ※写真クリックで拡大表示します 震災復興に向けて図書館が取り組んでいる支援活動を紹介した事例発表 第62回北日本図書館大会が23日、秋田市文化会館で始まった。県図書館大会との併催で、北海道・東北の図書館関係者ら約170人が参加。東日本大震災からの復興に向けて図書館がすべきことは何かをテーマに、被災地や被災者への支援策などを探った。 初日の事例発表では、岩手県立図書館の酒井久美子館長が、同県内の図書館56施設の被災状況を報告した。 陸前高田、大槌、野田の3市町村の図書館は津波で建物が全壊。酒井館長は「再開のめどが立っておらず、本の寄贈の申し出に対応し切れない図書館もある」と話した。 また、避難所での読み聞かせ活動や被災者の利用者登録手続きの簡素化、貸し出し中だった本や資料が被災した場合の弁償免除などを行っていることを説明した。 北
一般の人も気軽に利用を 秋田大図書館リニューアル ※写真クリックで拡大表示します リニューアルした秋田大付属図書館 秋田大学手形キャンパスの付属図書館がリニューアルした。1階はリサーチフロアとして、参考図書や新聞などの資料やパソコンコーナーを配置。2階は閲覧フロア。同大は「学生や教職員だけでなく、一般の人にも気軽に利用してほしい」と呼び掛けている。 昨年8月からの耐震工事に合わせて館内を改装し、先月、全作業を終えた。学生が互いに交流、議論しながら学習を進められるように、無線LANとホワイトボードを備えた空間「コモンズ」を新たに設けた。 閲覧フロアには約10万冊置いている。1〜3階の書庫には電動式書架を導入し、図書や雑誌約43万冊を所蔵している。これまで大学院生や教員を除き、書庫への入室には申請が必要だったが、誰でも自由に入れるようにした。 開館時間は平日が午前8時半〜午後9時、土日祝
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