過去に何度か書いているが、アニメ版『精霊の守り人』が素晴らしい。 監督は『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の神山健治。原作は文化人類学者でもある上橋菜穂子。 原作小説も出色の出来ではあるが、アニメ版はその原作を解体し、再構成し、まったく新しい『精霊の守り人』を生み出している。 『攻殻』が好きなひとも、原作が好きなひとも、そのどちらも知らないひとも、ぜひ見逃さないでほしい。これほど1話ぶんの放送が短く感じられる作品はめったにない。 さて、この作品、過去の日本や中国などを思わせるアジア風の異世界が舞台でありながら、「メンテナンス」「フォーメイション」などの外来語が登場する。 ごくあたりまえの台詞のなかに、何気なく、いや、何気なさを装って、そういった言葉が出てくるのである。 これらの言葉は原作小説には登場しない。アニメオリジナルの言い回しである。普通なら、「補修」とか「陣形」
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