将棋のプロ棋士養成機関「奨励会」の対局が21日、東京・千駄ケ谷の将棋会館であり、西山朋佳(ともか)初段(19)が2連勝して通算12勝4敗の成績を挙げ、昇段規定を満たして二段に昇った。現行規定で奨励会二段になった女性は、里見香奈三段(22)=女流二冠=に続いて2人目。関東奨励会では初めて。 西山新二段は大阪府大阪狭山市出身。2010年に6級で奨励会入会し、現在は慶応大学1年。「目標とする里見さん(21歳で二段昇段)より早く上がれて、うれしい。三段昇段に向けて頑張りたい」と話した。 奨励会を勝ち抜いて四段に昇ればプロ棋士になれるが、これまで女性の棋士は誕生していない。棋士の制度と、女性同士だけで競う「女流棋士」の制度は別。里見三段は女流棋士として活躍しながら棋士をめざしているが、西山新二段は女流棋士にはなっていない。(深松真司)