レンタルソフト大手TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を昨年4月、指定管理者に選定し、「新時代の図書館」を具現化してみせた佐賀県の武雄市図書館。前年比3・2倍を記録した来館者数や、コーヒーチェーンのスターバックス(スタバ)を併設した都会的な空間づくりが評価された。だがそのインパクトは、公共図書館のミッション(使命)や存在意義をめぐる議論を、どれほど深めただろうか。 ■公設ブックカフェ 武雄の「成功」を背景に、CCCを公共図書館の指定管理者として選定する動きは、全国に広がりつつある。これに続くのが、CCCと図書館流通センター(TRC)との共同事業体による運営が決まった海老名市の2館。そのうちの1館、市立中央図書館は大幅に改修され、2015年度の再オープンが計画されている。宮城県多賀城市や山口県周南市も選定の方針を示している。 一方で、武雄市のような図書館
海老名市が市立図書館の指定管理者に、レンタルソフト大手のTSUTAYAを経営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と、図書館運営を請け負う民間企業・図書館流通センター(TRC)の共同事業体を選定した。昨年4月からCCCが単独で運営する佐賀県の武雄市図書館は、書店やレンタル店、コーヒーチェーンのスターバックス(スタバ)を併設したサービスが人気を集め、来館者数は市の直営時代の3倍以上に。一方で「あれって図書館?」との批判もある。「今、日本一有名な図書館」を訪ねてみた。 ■平日も大盛況 平日の昼間というのに、図書館に隣接する約90台分の駐車場はかなり埋まっていた。正面玄関を入りすぐ右手にあるスタバでは、子どもを連れた若い母親がファッション誌を手にコーヒーを飲んで憩っていた。スタバの横は書店(蔦(つた)屋(や)書店)、さらに奥が図書館。とはいえ明確な境界があるわけではなく、書店の本も
ナビスコ杯準決勝第1戦の柏戦に0-4で完敗し、決勝進出がほぼ絶望的になった翌日、9月8日のミーティングでのことだった。 「もう一度、一つになって頑張ろう」。樋口靖洋監督は全員を前にこう呼び掛けたが、サブ組がグラウンドに向かうために席を離れると、言葉を一転させたという。 「これからの戦いは、このメンバーで戦っていくからな」。主力組への鼓舞は、サブ組を含めて一丸となろうとしたイレブンにとって、水を差すようなものでしかなかったという。「本当にあり得ない。選手に言う必要があるのか」。伝え聞いたサブ組の一人は文句をぶちまけた。 より一層チーム力が試される終盤戦を前にチームは揺れていた。 ●組織 シーズン序盤は結果も伴ったことでチームはうまく回っていた。 開幕6連勝を成し遂げた際には、FW藤田やFW端戸らサブ組が決勝点をマーク。レギュラー争いが過熱することで、チーム力アップの兆しが見え始め
全国約千人の図書館司書や司書OBらで組織する「図書館問題研究会全国委員会」(本部・東京都千代田区)は1日までに、県立図書館の閲覧・貸し出しサービス廃止の方針に反対する「緊急アピール」を黒岩祐治知事と藤井良一県教育長、各市町村教育委員会に送付した。 アピールでは、「見ることも借りることもできない資料が大量に発生すれば、『(図書館は)一般公衆の利用に供し』とする図書館法に反する」と主張。市町村立図書館を通じて蔵書を貸し出す方針についても、「新聞や辞典などは形態的に貸し出しが難しく、『死蔵』となる」と続けた。 さらに、神奈川は予算ベースで県民1人当たりの図書館費が全国最低レベルで、人口当たりの図書館数も全国最下位であることに触れ、「県内の図書館が整備されているという誤った認識で県立を廃止するべきではない」と訴えている。 県内企業の情報部門などでつくる県資料室研究会も、ホームページ上で廃止反
3年ぶりにJ1に復帰する湘南が、来季の戦力補強としてロンドン五輪代表でJ1川崎のGK安藤駿介(22)を獲得することが8日、分かった。関係者によると、1年間の期限付き移籍で既に両クラブで合意。近日中に発表される。 湘南には、今季リーグ戦37試合に出場したGK阿部伸行(28)がいるが、底上げを図っていきたい考えで、「まだ伸びしろもあり、成長できる素材」(湘南関係者)と安藤に注目していた。 安藤は中学時代から川崎の下部組織に所属し、2009年にトップチームに昇格。10年11月の広州アジア大会では、U-21(21歳以下)日本代表のレギュラーGKとして金メダルに貢献した。ベスト4に進出したロンドン五輪代表では、控えGKとして出番はなかった。今季は1試合出場。 安藤は神奈川新聞社の取材に「どこのチームでも競争はあるけど、必ず試合に出場して成長したい」と語った。
小田急電鉄は、川崎市麻生区の新百合ケ丘駅前の商業施設「新百合ケ丘 L-MYLORD(エルミロード)」が11月に開業20周年を迎えることを記念してキャンペーンを実施する。10月6日から4週間にわたって、1階吹き抜け広場で、コンサートやサッカー選手のトークショーなど多彩なイベントが行われる。 6日は、同日から駅周辺で始まる「しんゆり・オリーブまつり」と連動したオープニングコンサートを開き、昭和音楽大学のダンスユニット「il sole(イル ソーレ)」のパフォーマンスなどが披露される。8日は地元出身のシンガー柴田あゆみさんのミニライブとサイン会を開催。13、14日には、国内旅行などが当たる抽選会を実施する。 20、21日の「ミニケンゴ展」では、川崎フロンターレの中村憲剛選手のユニホームや幼少時の写真などを紹介。21日には中村選手がトークショーや握手会を行う。27、28日はハロウィーンにちなみ
サポーターから耳をつんざくようなブーイングが主審に浴びせられた。不可解としか言いようがないジャッジで、4試合ぶりの黒星は何とも後味が悪いものに。「あの判定があったから負けたとか言うわけじゃないけど、何のためにレフェリーが存在しているのか分からない」。MF中村の怒りは収まらない。 問題の場面は後半18分だ。中央の中村からFW楠神へのスルーパスが通った瞬間、後ろから倒された。ペナルティーエリア内で一発退場でもおかしくないプレーに笛は鳴らなかった。 その3分後、逆にゴール前でファウルを奪われ、柏のMFジョルジワグネルに一進一退の均衡を破られ、決勝点となるFKを決められた。 楠神は試合後、「なんでノーファウルか分からない。本当に悔しい」とぼうぜん。風間監督も「きょう一番の賛辞を浴びるべきプレーが、きょう一番の(レフェリーの)ミスになってしまった」と嘆いた。 ただ、審判に勝敗を左右されたが、
これが初優勝を狙う仙台との力の差か。8月の未勝利から反攻を誓った9月初戦で、アウェーの大声援にのまれるかのようにセットプレーから2失点を許して、逆転負け。MF中村が無言でバスに乗り込むなど、気が沈む苦い敗北だった。 序盤から流れをつかめなかった。FW登里が一瞬の隙を突いて先制点を奪ったが、持ち味である細かなパス回しがなかなかつながらない。DF山越は「サイドにはめてくるように速いプレスを掛けられて、落ち着けなかった」と唇をかんだ。 仙台はゴールキックをつながらせないように重圧を掛けてくるシーンが象徴するように、対策を徹底してきた。仙台のDF鎌田は「90分間集中力を保てば、相手はじれてくる」ともくろみがあったという。術中にはまり、MF風間希ら若手が不用意に焦って縦へパスを入れて奪われるなど、自らリズムを手放した。前節とは異なり自ら好機をつくることはほとんどできなかった。 風間監督は、新た
頼りになる男が戻ってきそうだ。 左脚内転筋の違和感で離脱していたJ1川崎のMF稲本が17日、全体練習に合流した。グラウンドではすべての練習をしっかりこなし、「集中しろ」などと声を出して盛り上げ役にも。稲本は「(脚の状態は)問題ない。今の状況を打開できればいい」と話し、準備は整っている。 5月3日の磐田戦からボランチを務め2連勝に大きく貢献したが、戦列を離れた途端にチームは2連敗5失点と失速。スタンドから見守った稲本は「攻め急いでいる感じがした。リスク管理が必要」と分析。現状をベテランらしく冷静に捉えている。 練習の2時間前にはクラブハウスに入り、体を動かしてからグラウンドに足を運ぶ。若手の良き見本になっている32歳は、次戦の大宮戦へ「自分の特徴を出していく。結果を出さないと」と短い言葉で意気込んだ。 また、4月18日のナビスコ杯・仙台戦で負傷したMF柴崎も、16日から全体練習に復帰
「正直、あまりいいゲームじゃない。もっともっと自信を持ってもらわないと困る」。風間体制になってから初めての無得点。完敗に指揮官のコメントも湿りがちだ。 前年王者の柏は、用意周到に試合を運んだ。序盤からロングボールを蹴り込み、最終ラインへ重圧をかけてくる。苦しまぎれのパスはつながらず、前半だけでシュート9本、CKも6本を浴びて圧倒された。 後半18分、何度も耐えてきたゴールを割られると、GK西部とDF森下はピッチに崩れ落ちた。「相手は完成しているチーム。うまかった」とMF田中裕。 「ボールを持たせなければ攻撃されない」と言い続ける指揮官。主導権を握るために、受け手と出し手の関係、個々の技術向上を求めてきた。だが、MF中村への厳しいマーク、速い重圧をはね返す力はまだ備わっていなかった。 この日は6日に死去した元フィジカルコーチのマルセロさんを悼み、試合前に黙とうをし、喪章を着けた。天国
「全員がものすごい進化をしている。可能性がある」。激しい点の奪い合いの末、就任2戦目で初勝利を挙げた風間監督。その胸は高鳴っていたことだろう。 “風間理論”がピッチで具現化した。後半17分、MF中村が自陣でDF田中裕に預けたボールを再び受けると、その瞬間、DFラインを突き破って走り込んだ矢島へスルーパス。ゴールに流し込む姿を見終えると、中村は右拳を強く握った。 「ああいうパスを出したいと思っていた。練習通りすぎて、すごいな」と中村。矢島も「練習の初日から注意されてきたことを試合で出せた」と胸を張った。 風間監督は練習で、「攻撃の時は仲間じゃなくて敵を見ろ」「相手の背中を取れ」と言い続けていた。この日の2点目のPKも、FW楠神、MF大島のワンツーで奪ったもの。目指すプレーが随所に見られ、指揮官は「点差が離れても、まだまだ攻撃にいくという姿勢が出てきて、もっと攻めてもいいかと言ってきた」
「もっともっと圧倒してボールを持たないといけない。辛抱強くやっていきます」。風間新監督の初陣は、今季公式戦最多の4失点。大敗ではあるが、これまでのサッカーとの“決別宣言”になった。 最近の公式戦3試合8得点の先発を大幅に入れ替え、センターバックに稲本を起用するなど、24日の就任会見で掲げたボール支配率を高める布陣を敷いた。 小刻みにパスをつなぎ、前へ前へと全員が向かう。新しいサッカーの一端が見えたのは前半38分だ。右サイドバックのDF伊藤がペナルティーエリア中央に走り込んで、MF中村のスルーパスをゴールに流し込んだ。中村は「結果は1―4と派手だけど、下を向く必要はない。練習でやっていることが出ている」と前向きだ。 就任してから4日間。攻撃サッカーを追求し、あえて守備には手を付けず、相手のビデオを見ることも、対策を練るミーティングもしなかった。4失点について指揮官は、「ボールの奪われ方
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く