木曽郡南木曽町の蘇南高校3年A組の生徒全23人が、入学以来の無欠席を続けている。13日で577日に達しており、卒業式までの残り17日を無事に過ごせば、全員そろって無欠席のまま高校時代を終えることができる。「学級単位で3年も無欠席という例は聞いたことがない」と県教委高校教育課。生徒たちは、大きな病気やけがもなく過ごせた3年間に感謝している。 A組は男子12人、女子11人。普通、電気、商業3科で学んでいる。入学した際、担任の青木淳教諭(36)がクラスの共通目標に「皆勤」を掲げてはどうか、と勧めた。中学校時代に無欠席だった生徒は1人もいない。学校を休みがちだった生徒もおり、全員の欠席日数は計665日に上っていた。 「仕事はなるべく休まないというのが社会人の基本。高校生のうちから身に付けてほしいという思いもあった」と青木教諭。教室の壁に「無休」と書いた額を掲げ、「100日」などの節目に「よくや
上田電鉄(上田市)は、かつて同社別所線を走り、「丸窓電車」の愛称で親しまれた「モハ5250型」電車2両のうち1両を、希望者に無料で譲ると決めた。来年1月31日までに譲渡先が見つからない場合、解体する予定。個人、法人を問わず「大切に使ってもらえればありがたい」としている。 モハ5250型は1927(昭和2)年に製造、翌年から別所線で3両が走った。86年に引退後、2両を上田市の別所温泉駅で展示。もう1両は2004年に長野計器(上田市)が譲り受け、同市御岳堂の工場で資料館に使っている。 同駅の2両のうち1両は電車関連の資料を収め、イベント時などに公開している。老朽化が目立ってきたため、来年度中に塗装し直し、窓ガラスや座席の補修もして資料館として使用を続ける。もう1両は「補修経費をかけられない」(原勝美運輸部長)として譲渡することにした。 車両はクリームと紺の2色で長さ15メートル、幅2・6
県警や県、国などは24日、長野市南部から市中心部へ向かう国道117号などの片側計約4・6キロに設けてある「バス専用レーン」の在り方を話し合う検討会を県庁で開いた。同レーンが渋滞の原因になっているとの声が出ていた。この日は、同レーンの必要性を指摘する声が多かった一方で、規制時間の見直しや、バスが走っていない時は一般車両も走行できる「優先レーン」とするよう求める意見が出た。実態調査を踏まえて検討会を重ねていく方針だ。 専用レーンは2、3車線のうち最も左側の車線を利用し、規制時間は土日祝日を除く午前7〜9時。規制時間にここを走れるのは通学や企業用などを含むバス、タクシー、ハイヤー、二輪車に限られる。バスの定時運行や市中心部へのマイカーの通行量を減らすのが目的だが、マイカーやトラックの運転手からは渋滞の原因だとの批判もあったという。 国や県、市の担当者はこの日、マイカー通勤から公共交通機関の利
新潟県十日町市の信濃川にある宮中取水ダムの魚道を10月に遡上(そじょう)したサケが、計160匹と例年の5倍以上に増えたことが30日、同市の中魚沼漁協の調査で分かった。同ダムで取水するJR東日本・信濃川発電所が違法取水問題で水利権を取り消され、同ダム下流の信濃川の水量が増えていることから、同漁協は「サケの遡上に好条件となった」とみている。 一方、同ダム上流の千曲川にある東京電力・西大滝ダム(飯山市)の魚道で国土交通省信濃川河川事務所が今月行った調査では、捕獲したサケは2匹にとどまった。同ダムで目視調査をしている高水漁協(同)や新潟県のNPO法人は十数匹の魚影を確認したといい、捕獲調査の精度向上を望む声も出ている。 宮中取水ダムでの調査は、同事務所の依頼で中魚沼漁協が今月1〜30日に実施。魚道2カ所にわなを仕掛け、捕獲したサケの大きさなどを測って魚道に戻した。同じ調査は2001〜06年にも
25日投開票の長野市長選と同日程で行われた市議補選(欠員定数1)で、白票などの無効票が2万3652票あり、2005年の前回市議補選の1万118票を大きく上回った。投票総数の16・0%を占め、市選管は「想定外の多さだった」としている。 市議補選には無所属の2新人が立候補した。無効票の内訳は、白票が1万6362票と最多。前回(6600票)の2・5倍だった。点や棒、×印といった「記号・符号」は3986票、短い言葉などを書いた「雑事の記載」は2460票。ほかに、市長選の候補者名などを記載した「候補者でないもの」(346票)などがあった。 市議補選で白票を投じたという40代の女性は「人柄も訴えている内容も分からないので決められなかった」。期日前投票で立会人を務めた男性は「用紙を受け取ってそのまま投じたり、鉛筆を転がして決めたりする人もいた。判断材料が少なく、関心が高まらなかったのではないか」と話
18日の衆院選公示前に迎えるお盆休みの間、あいさつ回りや街頭演説などを自粛する動きが県内小選挙区の立候補予定者陣営に目立っている。「家族や親類の集まりを邪魔したくない」との配慮があるためだ。半面、知名度を少しでも高めたい新人を含め、選挙ムードを維持しようと時間帯を工夫して活動するという陣営も。票が増えるのか減るのか、初めて衆院解散と公示までの間にお盆を挟む衆院選ならではの悩みのようだ。 「親せき一同が楽しんでいる所で、(マイクで)ガーガー言っても…」。社民党のある陣営は、13日午後から15日まであいさつ回りをやめるだけでなく、街宣車も走らせないと決めた。お盆行事が立て込み、スタッフが集まりにくい事情もあるという。 「休んでいる余裕はない。ミニ集会は開きたい」としていた自民党のある陣営も、「やはり(集まる人たちに)迷惑になりかねない」と断念。民主党立候補予定者の後援会幹部も「お盆中の駅前
販売用の土を採取する際、自分の土地を横切る町道も掘削して壊したとして、長野中央署は4日、道路法違反(道路損壊)の疑いで、ともに上水内郡信濃町の酪農業の男(73)と農業の男(77)の書類を長野地検に送った。 壊したのは同町大井の町道で、長さ約96メートル、幅約2メートル、深さ最大約4メートルに及び、住民から「道がない」と通報を受けた信濃町が現地を確認、昨年10月に酪農業の男を同署に告訴していた。 2人の送検容疑は、共謀して昨年3〜4月、酪農業の男が所有する土地を横切る未舗装の町道を、町に無断で重機などで掘削して壊した疑い。2人は同署の調べに対し「重機搬入などの作業が便利になるように町道を削った」と話しているという。 同署や町によると、土は育苗用として県内の業者に売っており、町道部分の土も一緒に売ったとみられている。 町によると、町道の通行量はそれほど多くないが、昨年4月9日、住民から
村井知事は28日、視察先の飯田市内で、リニア中央新幹線計画で県などが主張する諏訪・伊那谷回りのBルートについて「当然(県内)複数駅を前提にしている話だ」と述べた。リニアの中間駅をめぐっては、JR東海が「1県1駅が適当」との考え方を表明している。 知事は「1県1駅も(中間駅整備の)地元負担も、JR東海が『言い値』で言っているだけ」と指摘。「(JRが)自分の金でつくるといっても、関係者との折り合いを付けずに進むものではない」とあらためて強調した。 知事は6月県会で、Bルートについて「県民総意ともいえる重いものだ」と答弁。Cルートを支持する声も強い飯田下伊那地方ではこの発言に反発も出ている。知事はこの点について「(1989年に)関係市町村長や議員らがBルートで意見統一を図ったのは事実。その範囲から外れることが今の段階では難しいと言っているだけ」と説明。「高速道路以来、久しぶりに地域ごとにいろ
村井知事は9日、JR東海の葛西敬之会長が昨年末の記者会見で、リニア中央新幹線について「実現可能なのは直線ルートしかない」などと発言したことをめぐり「空中戦でやられてしまっている。基本的、具体的な議論がされていない」と不快感を示した。 知事はこの日、飯田下伊那地方の市町村でつくる南信州広域連合の牧野光朗連合長(飯田市長)らが、別の要請活動で県庁を訪れた際にリニア問題に言及。リニアの構造的な課題や所要時間など、県側が求める「情報の共有」がないまま、JR幹部が直線ルート実現に向けた環境整備をしていると受け止めたようだ。 飯伊地方では、リニアの早期開通や駅実現に向け、経済界などに直線ルート支持論もある。知事は「(県内は諏訪、伊那谷回りの)Bルートで合意し、一定の前提条件が形成されている」とあらためて指摘。JR側との実務者協議で基本的な情報を把握した上で、飯伊地域とも「いろいろ相談したい」と理解
県内で1、2日、普段は見聞きしない飛行機の低空飛行やごう音があった−とする住民からの問い合わせ電話が地元の役所に寄せられた。2日現在、飛行機の所属や関連ははっきりしていない。 上田市付近では2日午前10時すぎ、飛行機のごう音が聞こえ、同市生活環境課には、市民から「何の音か」といった照会が2件あった。音は、体に振動が感じられるほどで数秒間続き、機影を見たとの目撃情報もあったという。 航空幕僚監部(東京)、自衛隊長野地方協力本部(長野市)などによると、同時間帯に上田市付近の上空を通過した自衛隊機はない。民間機であることも考えにくいといい、防衛省北関東防衛局(さいたま市)は「米軍側に問い合わせ中」としている。 一方、北安曇郡白馬村では、1日午後2時55分ごろ、飛行機が低空飛行しているのが目撃された。自衛隊長野地方協力本部によると、自衛隊機か米軍機のどちらかで、中型機とみられるという。 郡
県は1日、都内のJR新宿駅南口近くの新宿サザンテラスで、1カ月限定のカフェレストラン「TOKYO長野カフェ」をオープンする。信州サーモンなどをのせたパンやシカ肉のカレーといった県産食材を利用した軽食や県内の日本酒やワインなどを提供。20、30代をターゲットに信州を売り込む狙いだ。 調理、接客は、契約先の「トラベルカフェ新宿サザンテラス店」が担当。店内ではスクリーンに県内の風景を映し、観光冊子などを配布する。 23日は、県内食材を使ったフランス料理を午後7時半から予約制で提供。「信州の食の豊かさをアピールしたい」という。 県は、開店中の1カ月で約9000人の来客を予想している。営業時間は午前10時−午後11時(日曜・祝日は午後10時)。問い合わせは同店(電話03・5304・9150)へ。
自動料金収受システム(ETC)の料金割引サービスの利用を目的に、飯田市の中央道飯田インター(IC)の専用レーンの出口から入り口にUターンする車が相次いでいた問題で、中日本高速道路飯田保全・サービスセンター(飯田市)は16日までに、Uターン禁止を告げる看板を設け、規制用コーンを置いた。 同センターによると、Uターンは違法ではなくこれまで事故の報告もなかったが、Uターン車が多いとレーン入り口に直進する車や後続車にとって危険と判断した。 ETCの割引サービスは、所定時間内に入り口か出口を通過し、走行距離が100キロ以内の場合、初回に限り対象区間の料金がほぼ半額になる内容。飯田ICは愛知県の小牧、春日井、豊田藤岡、県内の松本、諏訪南の各ICと100キロ圏内にあるため、割引サービスの利用で途中下車してUターンする車が多かったという。
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