各界の著名人が語る「お金とわたし」。今回は漫画家の吉本浩二さん(49)です。漫画雑誌「モーニング」で「定額制夫のこづかい万歳~月額2万千円の金欠ライフ~」を連載する傍ら、実生活でも作品と同額の小遣いをやり繰りしています。小遣いが限られていることをコミカルに楽しむ吉本さんの姿には「幸せに生きるヒント」がたくさん詰まっています。【坂根真理】 ――小遣いのやり繰りは大変ですか。 この生活がもう10年くらい続いているので慣れましたね。物価が上がり妻に「値上げしてほしい」とお願いしましたが、「2人の子どもがまだ小さいし、これからもっとお金がかかるのだから、そう簡単にできない」と言われ、結局、2万1000円でやり繰りしています。読者から寄せられる声を聞いても2万~3万円の人が多いので、平均値だと思っています。 ――どんなことを楽しみにしていますか。 僕はお酒が飲めないし、たばこも吸いません。一日の楽し