人間を大量に殺戮することができるのはどんな生き物でしょうか。 突進する四足歩行型、どこでも登れるクモ型、侵入と防御が得意なヘビ型などなど……。 結論の一つとして上がるのが、人間型だと思います。 二足で走ることができる。手で道具を使うことができる。そして、知能がなにより発達している。 あえて欠点をあげるなら、人間型は体の一部で破損すると、戦えなくなることです。 ならば、体がいくら壊れても死なないようにすれば、無敵の殺戮マシーンが誕生するのではないでしょうか。 この発想を生かした仮想戦記が、最終巻がでて完結した『妄想戦記 ロボット残党兵』という作品です。 1943年、日本は敗戦の色濃厚で背水の陣状態。ところが機械化された人間、通称「日の丸人」がゲリラ的に投入されたことによって戦局は一転、ひっくり返ってしまいます。 形は人間なんですよ。 極めて原始的なデザインの。鉄人28号の人間サイズ、というと