蝋製の模型の歴史は古いが、蝋製の解剖学的標本を作ったのはズンモ(英語版)(Gaetano Guilio Zummo 1656-1701 後にズンボと改名)といわれる。彼はナポリの職人であったが、フローレンス、パリと移動、ルイ14世から解剖模型の独占権を得た。その後、何人かの作者がでたが、4000体以上の世界最大のコレクションを有するサン・ルイ病院(英語版)(Hospital Saint-Louis)のジュール・バレッタ (Jules Baretta 1834-1923)が特に傑出している。彼は2000以上の作品をつくり、レジオン・ドヌール勲章のシュヴァリエ十字章を受賞した。彼は病院の屋根裏部屋に患者を入れ、病変の型をとったが、我慢してもらうために、真心のこもった会話をし、時にはピアノを弾き、歌をうたったといわれる。彼は自分の発明した釉薬を用いて蝋を何層も重ねたので、人々は透き通った皮膚の下