5月に入ると、家の塀やベランダ、公園の階段などさまざまなコンクリート壁に、体長1mmほどの小さな赤い虫がチョロチョロ動き回っているのを見ることがあります。 この虫は昆虫ではなくダニだと知っていますか?1980年代以降よく見るようになりましたが、謎が多いのです。 「私たちがよく目にする小さな赤い虫はカベアナタカラダニです。タカラダニ類は日本で4属13種が報告されていますが、カベアナタカラダニは人家付近で一番多く見られ、北海道から沖縄まで分布しています。タカラダニはコンクリートや岩石、煉瓦など乾いた場所を好み、建物壁面などでよく見られ、花粉や昆虫を摂食する雑食性のダニです」と言うのは、虫ケア用品最大手のアース製薬です。 この時期、アース製薬へはタカラダニについて問い合わせが増えるそうです。 「毎年5月になると、小さな赤い虫について問い合わせが集中しますが、5月を過ぎると問い合わせがパタッと止ま