現実と懸け離れた前提条件にツッコミ殺到 萩生田光一文科相は「国立競技場に限っては感染拡大を抑えられることが、科学的にも証明できた」と自信を見せたものの、ネット上ではツッコミが殺到した。シミュレーションの前提条件があまりにも非現実的なものだからだ。 シミュレーションの問題点は大きく2つある。まず1つ目は全観客がマスクを着用しているという点だ。東京の夏の気温は猛暑で知られる。理研によると、マスクなしのパターンは試算していなかったという。夏場のマスク着用については、厚生労働省や環境省も「熱中症のリスクが高くなる恐れがある」として、適宜マスクを外すことや、小まめな水分補給を推奨している。観客が4時間マスクを着用したままという前提には無理があるといえる。 2点目は競技会場までの移動中における感染リスクを全く考慮していなかった点だ。例えば、国立競技場の最寄り駅の一つ、都営地下鉄大江戸線「国立競技場」は
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