ソフトバンクが巨人に4連勝し、4年連続で日本プロ野球の頂に旗を立てた。 4試合で26得点の安定した攻撃陣。なにより、巨人打線を日本シリーズで歴代最低のチーム打率1割3分2厘に封じ込めた投手陣の力は衝撃的だった。掃討などを意味する「スイープ」を用い、メディアが圧倒的勝利を強調するほど、今年もソフトバンクは強かった。 「ヤバくないですか?」 日本シリーズのことを早川に尋ねると、驚きを隠さず真っ先に答える。 楽天のドラフト1位が4試合のなかで特に脅威を感じたのが、今季、最多勝を獲得し球界を代表する投手でもある、巨人・菅野智之がノックアウトされた第1戦だという。 苦笑しながら言葉を漏らす。 「巨人の菅野投手があんなに打たれるって……。開幕から13連勝するようなすごいピッチャーを苦にせず打つ、ソフトバンクの底が知れないです」