JR東日本は、新幹線の運行を管理する「新幹線運行本部総合指令室」を、2年後をめどに現在のJR東京駅付近からさいたま市に移転させる。 発生が懸念される首都直下地震に備え、地盤が比較的安定しているとされる地域に移し、建物の耐震性も高める。テロ対策なども含め、危機管理体制を強化する狙いだ。 同指令室は、JR東が運行する東北、上越、長野、秋田、山形の各新幹線ですべての列車を監視し、円滑な運行のため指示を出す「頭脳基地」だ。地震などで被害を受ければ、新幹線の運休が長期化するなどの影響が出かねないため、より安全性が高い場所に移す必要があると判断した。