ブックマーク / brevis.exblog.jp (52)

  • リーダーシップを浪費する組織 | タイム・コンサルタントの日誌から

    見渡す限りの荒野を、一台の幌馬車が西に進む。手綱を取るのはがっしりとした屈強の男。と子供たち、それに従者をしたがえながら、まだ見ぬ新天地を目指し、ある時は川を渡りある時は峠を越え、またある時は野牛や狼の群を警戒し、インディアンの不意打ちを防ぐため銃に弾丸を込めながら、彼らの旅路は続く。いかなる困難に遭おうとも、不屈の意志で乗り越え、一団を率いて数千マイルもの道のりを行く。これがアメリカ人の描くフロンティア・スピリットだ。 勇気を持って仲間を率い(lead)、今までとは違う新しい場所に導く者を、Leaderと呼ぶ。ここにはヒーローのイメージが重なっている。北米の文化において、困難に直面したときは、自分をこうした開拓時代の勇者になぞらえ、自ら鼓舞する事が求められる。もちろん、現代のアメリカ人の過半数は、べつに西武開拓者の子孫ではない。それでも、自らを擬する対象として、開拓のリーダーのイメージ

    リーダーシップを浪費する組織 | タイム・コンサルタントの日誌から
    kkbt2
    kkbt2 2013/01/02
    「会社の経営者をリーダーと呼ぶとき、従業員は同種の仲間である事を表している」「黒人労働者、あれは全然別種の生き物だ。連中をどう使うかが、マネジメント」
  • BtoB企業とサプライチェーンの強者 ~これから就活をする大学3年生へ | タイム・コンサルタントの日誌から

    先月、ある国立大学のお招きで、工学部の3年生・約100人を相手に、1コマ講義をする機会をいただいた。テーマは「サプライチェーンとスケジューリングの基礎」である。学生たちの感想を読むと、比較的多くの人の興味をひいたようなので、ここにその最初の部分だけを紙上収録させていただく。内容の一部は以前、日経産業新聞や「“JIT生産”を卒業するための」に書いたこととも重なるが、新しい話題も含んでいるのでご容赦いただきたい。 ------------------------- ご紹介にあずかりました日揮株式会社の佐藤知一です。今日はこれから皆さんと一緒に、「サプライチェーンとスケジューリングの基礎」というテーマで1時間半ほど勉強したいと思います。が、題に入る前に一つお伺いします。皆さんの中で、『日揮』という会社名を聞いたことがある人、いますか? (1-2名だけ手を挙げる) はい。ほとんどの方はご存じな

    BtoB企業とサプライチェーンの強者 ~これから就活をする大学3年生へ | タイム・コンサルタントの日誌から
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    kkbt2 2012/12/06
    「需給ギャップ(リスク)を、自ら調整する能力を持つ者が、そのサプライチェーンの支配力を持つ」
  • 交流と直流の違い、または技術者の心について | タイム・コンサルタントの日誌から

    これも去年の春の話。久しぶりに昔の仲間で集まって飲んだ。メンバーの肩書きは、霞ヶ関の高級官僚たち、大手銀行の役員、公立大学や私大の教授、巨大外資系企業の役員兼弁護士と、錚々たる顔ぶれだ。いつまでもうだつの上がらぬエンジニア稼業をやっているのは、わたし一人である。ついでにいうと理科系も、わたしだけだった(当はもう一人、原子力ムラの公的中核企業の技術者も来る予定だったのだが、多忙すぎて来られなかったのだ)。 話は当然ながら、まだ余塵おさまらぬ原発事故と計画停電が中心になった。いったい原発の内部状況は当はどうなっているのか、近いうちにまた大きな地震が来たらどうすべきか、浜岡原発の停止は是か非か、といった話題がつづく。 「それにしても、原発の仕組みって、あんな風になっていたんだね。」と大学教授の一人が言う。 --そうなんだ、あれは単なる巨大な湯沸かしで、その蒸気でタービンを回して電気にしている

    交流と直流の違い、または技術者の心について | タイム・コンサルタントの日誌から
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    kkbt2 2012/09/11
    「生まれたばかりの赤ん坊は、世の中で何の役に立つのか?」「マネージする者は、技術の中身をよく知らなくてもいい。しかし、「技術者の心」は良く知る必要がある」
  • 超入門・問題解決力 - 問題とは何か、課題とはどう違うか | タイム・コンサルタントの日誌から

    Kさん、おたより楽しく読ませていただきました。この混沌とした時世に、それでも何か光るブレイクスルーが(あるいは、お言葉を借りれば「ブレイクスルーの予感が」)感じられるのは、何より心強いことです。 確かに、私たちの生きている時代は、課題だらけです。日は『経済一流、政治三流』などと威張っていられたのは過去のこと。お偉方の頭の中では、いまでも産業技術では世界トップと思われているのかもしれませんが、実務家の日々の仕事で見えてくる姿は、だいぶん擦り切れてくたびれかけた「超一流」、品質も技術も物流も販売も、困難をかかえて制度疲労しているように思えます。 それでも、日の製造業を訪問するたびに感じるのは、そこに働く人たちの優秀さと誠実さでしょう。この底力をうまく活かせれば、まだいろいろな可能性があるのだなと、御社のチャレンジを見て思います。ただ、そこでいつも障害となるのは、組織のマネジメント力の弱さ、

    超入門・問題解決力 - 問題とは何か、課題とはどう違うか | タイム・コンサルタントの日誌から
    kkbt2
    kkbt2 2012/06/11
    「課題とは、能動的なもの」「問題は、外から割り込んでくる障害で、受動的なものだと皆が考えている。しかし、本当は、無意識に持っていた「期待の質」がつくり出したもの」
  • 在庫問題の構造を把握するために | タイム・コンサルタントの日誌から

    先日、中小企業診断士の勉強会で講師に呼ばれて、在庫管理に関する簡単なレクチャーをする機会があった。在庫問題は、製造業にも小売業にも広く共通する悩みといっていい。在庫に頭を悩ませないでいいのは、完全個別受注生産(英語でいうとETO=Engineer to Order)の形態をとる航空機・造船・プラントなど、設計してからモノを買えばいい業種と、あとはホテル・鉄道・医療・金融などの、そもそも商品の作りだめや在庫ができないサービス業だけである。 モノがありすぎる。それなのに、必要なモノが必要なときに限って、手元に無い。これが典型的な在庫問題だ。モノがありすぎればスペースをくう。保管や出し入れに余計な手間も費用もかかる。保管中に破損したり、有効期限を過ぎたり、へたをすれば陳腐化して無用になってしまうリスクもある。それに、お金を無駄に寝かせていることになる(運転資金を固定化してしまっているため、その分

    在庫問題の構造を把握するために | タイム・コンサルタントの日誌から
    kkbt2
    kkbt2 2012/06/11
    いかにあるかを認識すること、それが意図(コントロール)の中にあるか、ないかを見ること。しかし、もっと良い分業の仕方はないものか。
  • 耳は目よりも聡く、体は頭よりも賢い | タイム・コンサルタントの日誌から

    先日、PM学会の報告を読んでいたら、秋季研究発表大会でなんと「論語」に関するキーノート・スピーチがあり、その場で参加者全員による論語の素読を行った、と書いてあった。たしかに「人にして信無くんば、其の可なるを知らざるなり」とか「徳は孤ならず、必ず隣あり」とか、論語はなかなか良いことが書いてある(と、いまさらわたしが指摘するのもおかしいが)。その報告には、最後に質問として、「論語の意味が分からなくても、素読をすると心に響くのはなぜか」との問いが発せられた、とある。これは、なかなか意味深長なことだと思われる。 私たちは言語の意味が正確にわからないにもかかわらず、なぜか心の内に何かを感じる経験をすることがある。好ましいと思ったり、感心したりする。論語以外でも、般若心経など仏教のお経もそうだろう。日仏教では不思議なことにお経を直接日語訳にせず、中国語に翻訳したものを、古い日風の奇妙な発音で音読

    耳は目よりも聡く、体は頭よりも賢い | タイム・コンサルタントの日誌から
    kkbt2
    kkbt2 2012/02/09
    「論語の意味が分からなくても、素読をすると心に響くのはなぜか」「声とリズムとは、即ち、呼吸する息」「音が先にあってそれが言葉になり、言葉がやがて体感になる」「からだの声にもっと耳を澄ます必要がある」
  • 契約社会がリーダーシップを必要とする理由 | タイム・コンサルタントの日誌から

    ずいぶん前だが、わたしの好きな米国のマンガ"Dilbert"で、こんな話があった(Dilbertはハイテク企業の馬鹿馬鹿しさを皮肉った新聞連載マンガである)。主人公Dilbertの会社に、ERP導入コンサルが雇われてやってくる。彼はヘラヘラした頼りない男(というか巨大なネズミ)だが、ロクな経験もないのに腹が立つほど高い報酬を得ている。 そのコンサル氏、導入プランを説明しながら、「・・さて、この段階で古いレガシー・システムをシャットダウンし、新システムの稼働に切り替える」と言う。主人公Dilbertは、「待った。新システムがうまく動かなかったらどうするんです?」と、当然の質問をする。するとコンサルは「えーと」と言いながら書類をチェックして、「大丈夫。システムが動かなくても、ぼくの報酬には影響がないから」と、すまして答える。何のことはない、彼は雇用契約書をチェックしていたのである。それを聞いて

    契約社会がリーダーシップを必要とする理由 | タイム・コンサルタントの日誌から
    kkbt2
    kkbt2 2012/02/01
    互いに違う人間である、相手のことが全然わからない。だからこそ、職務を定義し、権限を明確にし、それを命じる側と行う側があるのだろう。なあなあ・あうんで行けるってことは、暗黙の共通項を認識しているから。
  • シェールガス革命と、見えない地政学的地殻変動 | タイム・コンサルタントの日誌から

    技術というものは競争と進歩の世界だとみな信じているが、案外古臭い慣習がいつまでも残ったりするものである。例えば石油の値段は1バレルあたり何ドルという言い方をよくするが、このバレルという単位はその昔石油を入れるのに使った樽の大きさから来ており、1キロリットルが約6バレルに相当する。そして石油工学の分野ではいまだにこのバレルという単位を計算にも使用している。私なども1日20万バレルの処理能力を持つ蒸留装置と言われた方が、tonやキロリットルなどの単位で言われるよりも、ピンとくる。 ちなみに天然ガスの世界では体積を測るときに立方メートルではなく、立法フィートという単位を用いる習慣になっている。実際にプラントの設計をするためのシミュレーターは、SI単位系ばかりではなく、この種の旧弊な単位系もちゃんと取り扱えるようになっている。 しかし上には上があるもので、この種の単位の中でも飛び抜けて馬鹿げたもの

    シェールガス革命と、見えない地政学的地殻変動 | タイム・コンサルタントの日誌から
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    kkbt2 2012/01/30
    「小さな技術的進歩が、大きな社会的変化を生むことは時々ある。TCP/IPネットワークや電子メールだってその一例だろう。シェールガスの採取技術も、その一つなのかもしれない」人口減少から日本を読んだドラッカー等。
  • プロジェクトの“見える化”とは、いったい何か | タイム・コンサルタントの日誌から

    5年前に日経文庫から『時間管理術』を上梓したとき、出版社が帯につけた惹句(注目をひくための宣伝のフレーズ)は、「自分のスケジュールを“見える化”せよ!」だった。帯の文句は著者が知らないところで決められる。でも、これを見たとき、正直に言って、やれやれと思った。“見える化”はトヨタの発明した用語で、あまり関係のないわたしが勝手に使いたい言葉ではなかったからだ。当時、たまたま学会の委員会関係で、トヨタ自動車の銀屋技監をはじめ何人かの方ともおつきあいがあった。自分の著書が出たので早速贈呈したのだが、挨拶の中で「この“見える化”という言葉は出版社が勝手に書いた惹句でして・・」と妙な言い訳をしたのを覚えている。 わたしはトヨタ独特の用語や概念を、自分のサイトなどであまり使わないことにしている。第三者が尻馬に乗ってはしゃいでると思われるのは、しゃくにさわるからだ。それにトヨタ系列以外の会社が、(自分との

    プロジェクトの“見える化”とは、いったい何か | タイム・コンサルタントの日誌から
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    kkbt2 2011/11/01
    「(1) 異常管理を“見える化”の中心に据えている (2) 自律分散型管理とワンセットになっている (3) あくまで目的達成の手段である (4) 情報を取りに行くのではなく「目に飛び込んでくる」状態を作る」
  • そんなものを戦略というのですか? | タイム・コンサルタントの日誌から

    わたしの同僚に、兵法書や戦争論を読むのが好きな男がいる。別に兵器オタクではない。人はいたって知的で温厚な紳士である。ただ、プロジェクト・マネジメントをどう理解すべきか、その源流をたどっているうちに、そちらの世界に近づいてしまった、ということらしい。 事実、彼から聞いた、将軍達や参謀達の名言録のいくつかは、なかなか面白い。たとえばパットン将軍と言えば、戦車隊を率いてドイツと闘った、第二次大戦の米国の英雄だが、こんなことを言ったらしい: ・部隊はスパゲッティのようなものだ。押し出すことはできない。前線に立って引っ張る方が動く。 ・指揮責任の95%は命令の遂行を確認することだ。正しく遂行されることに、粘り強くこだわらねばならない。 ・やりかたまで指示するな! 目標だけを伝えよ! そうすれば相手は、きっと驚くべき方法を考え出すだろう! ・一段下の階級に指示し、二段下の階級の状態を把握しろ。 ・指

    そんなものを戦略というのですか? | タイム・コンサルタントの日誌から
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    kkbt2 2011/10/11
    「戦略は個別だが、戦術は普遍的である」「全方位的ではなく、ある方向に集中していること」「短期的には損になるように見えても、長期的には益を生むような仕掛けであること」「自分の組織を変える必要があること」
  • 失敗の無限ループから抜け出すマジックナンバー「5」 | タイム・コンサルタントの日誌から

    物事はなかなか自分の願うとおりには行かない--これは、たいていの人に共通の感覚だろう。「よかれ」と思ってやったことであれ、自信に満ちた賭けであれ、結果に裏切られるのはしばしばだ。気張って受けた試験は落ち、やっと得た職場は退屈で、意中の人には見事にふられ、生まれた子どもの性別は期待に反し、買った株や宝くじでも儲けたためしがない。これが普通の人生で、全ての賭に勝ち続けている人にはまだ、お目にかかったことがない。それでもわたし達は「次には良いことがあるかもしれない」という希望をかかえて、おぼつかない道を歩いていくのだ。 もっとも、負けず嫌いの人や夢を強く抱く人の中には、同じ失敗の無限ループにはまりこんでしまう場合がある。そこで『ストップ・ロス・オーダー』という撤退のための知恵が必要になるのだが、にもかかわらず、経済学でいう埋没コストの原理を持ち込むと、かえってループから抜け出すことができなくなっ

    失敗の無限ループから抜け出すマジックナンバー「5」 | タイム・コンサルタントの日誌から
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    kkbt2 2011/09/27
    「自分が五分五分と考えている期待が、5回続けて裏切られたら、確率はもう五分五分よりかなり低い」「結果がどうだったかよりも、こう決めたことで気持ちの落ち着きを取り戻せた事が、とても重要」
  • 埋没コストの原理、または撤退の判断はなぜ難しいか | タイム・コンサルタントの日誌から

    前回は、落雷で止まってしまった電車の中で、再開を待ち続けるか別のルートを探しに行くべきか、という状況に絡めて「ストップ・ロス・オーダー」という概念を紹介した(「ストップ・ロス・オーダーと撤退の知恵」参照)。じつは、この言葉を知ったのは古いけれども、別に株式投資FXをやる訳でもないわたしにとって、しばらくは縁の薄い概念だった。あらためてこの問題を気で調べ始めるようになったのは、プロジェクトの撤退判断、すなわち『Go or no-go問題』を考えるようになってからである。 エンジニアリングや受託開発のSIerなど、受注型プロジェクトに主に従事している会社にとっては、プロジェクトの中断撤退判断など、通常は問題にならない。赤字を出そうが納期に遅れようが、歯をいしばって何とか最後の納品までたどりつくのが当然の事だ、とみな信じている。なぜなら、納品できなければ支払も得られないからだ。仮に今、予算

    埋没コストの原理、または撤退の判断はなぜ難しいか | タイム・コンサルタントの日誌から
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    kkbt2 2011/09/09
    「『Go or no-go問題』が大事になるのは、自発型のプロジェクト」「何度繰り返し失敗したら、手を引くべきなのだろうか?」人の本能は怖いと言っている。
  • ストップ・ロス・オーダーと撤退の知恵 | タイム・コンサルタントの日誌から

    渋谷から東横線の各駅停車に乗った。たしか都内での研究会か何かの帰りだったと思う。ふだんは急行か特急に乗るのだが、その夜は何だかくたびれていたので、多少すいていた各停で座って帰ろうと思ったのだ。ところで、渋谷では穏やかな夜空だったのに、電車が5つめの都立大学駅に着く頃から、雷とともに急に激しい雨が降り始めてきた。折りたたみの小さな傘しか持っていない。でも、初夏の夕立だろう、いずれすぐやむにちがいない、と高をくくっていた。 しかし、電車は都立大の駅に停車したまま、ちっとも動き出さない。ホームに降り注ぐ雨は、しぶきとなって開け放たれたままのドアから車内にも吹き込んでくるようになった。しばらくしてから車内アナウンスで、「信号系統への落雷のために、全線がストップしております。復旧作業中ですが、まだしばらく時間がかかる見込です」という。外は相変わらずのひどい雨が続いている。ほんの通り雨という感じではな

    ストップ・ロス・オーダーと撤退の知恵 | タイム・コンサルタントの日誌から
    kkbt2
    kkbt2 2011/09/06
    「ストップ・ロス・オーダーは元々、相場師の用語で、$50で株を買う時、(たとえば)$45のストップ・ロス点を設定しておく。そして株価が$45を切ったらすぐに売却し損切りする」
  • 新任リーダー学・超入門(4) 測れないものはマネジメントできない | タイム・コンサルタントの日誌から

    Sさん。前回は、仕事の指示に最低限必要な4つの情報についてお知らせしました。それは「アウトプット」・「インプット」・「リソース」・「完了条件」の4つでした。今回はそれとは別の角度から、リーダーとして理解しておくべき事を書きたいと思います。 Sさんは、Action Listという道具をご存じですか。これはプロジェクト・チーム内で共有する、一種のTo Doリストです。プロジェクトで、必要なActionが発生したら、期限と担当者を決めてリストに記入します。そして、毎週の定例ミーティングなどでステータスを追いかけるのです。「課題管理表」という名前で、顧客と共有する使い方をしているところもあるでしょう。呼び方は会社により様々です。Action Listは典型的には、以下のような表になっています。 番号  アクション内容       記入日   期限    担当者  ステータス -----------

    新任リーダー学・超入門(4) 測れないものはマネジメントできない | タイム・コンサルタントの日誌から
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    kkbt2 2011/08/28
    測定できないものはマネジメントできない。しかし、測定できないものは多い。それにどう現実的な対処を見つけるか。年功序列とか、そういうものの一つなのだろうと思うけど。
  • サービスとは何か(そして、サイエンスの対象たり得るのだろうか?) | タイム・コンサルタントの日誌から

    「サービス・サイエンス」という言葉は、2005年頃に米国IBMが声高に提唱したのがきっかけとなり、日でも急速に浸透しつつある。こうした海外の新概念の流行にとても敏感な霞ヶ関のエリートたちも、すぐさま研究会やら政策提言やらをとりまとめて、時代のリードと予算確保に余念がないらしい。たしかに、以前「ヒノモト家の人々 - マクロ経済学的素描」でも書いたように、流通サービス業は日のGDPの約45%にあたる220兆円を稼ぎ出す基幹産業で、実は製造業よりもずっと経済への貢献が大きい。だからサービス・サイエンスで経済の活性化を、という願望もあながち的外れではないだろう。 米IBMのアルマデン研究所が先頭を切って進めている、この新学問は、正式にはSSME(Service Sience, Management and Engineering)と名付けられている。単にサービスの科学だけではなく工学でもあり管

    サービスとは何か(そして、サイエンスの対象たり得るのだろうか?) | タイム・コンサルタントの日誌から
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    kkbt2 2011/08/18
    使っても減らない財(リソース)を提供するのがサービス、と。クリア。
  • スケジューリングは最適化の問題ではない | タイム・コンサルタントの日誌から

    旅行の予定を立てるとき、普通はまず時刻表を見る。飛行機か鉄道か、手段はさまざまだが、目的地と到着すべき時刻がはっきりしている限り、コストと所要時間を見てもっとも良い移動方法を見いだすことは簡単だ。経路が複雑な場合は手間がかかるかも知れないが、それでも最適なルートは必ずあるはずだ・・・。 こういう信念で生産計画の問題にも挑みたくなる気持ちはよく分かる。工場の稼働時間と生産能力、こなすべき生産指示と必要な資材、こうした条件がはっきりすれば、手間さえかければ最適なスケジュールを組めるはずだ。問題はその手間をいかに短くするかにある、と。 ところで、あいにくわたし自身はこうした意見に反対だ。スケジューリングを最適化問題の枠組みでとらえるべきではない。拙著「革新的生産スケジューリング入門―“時間の悩み”を解く手法」でも、その後の学会発表などでも、つねに私はこう主張してきた。しかし、なかなか理解してもら

    スケジューリングは最適化の問題ではない | タイム・コンサルタントの日誌から
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    kkbt2 2011/07/04
    「「最適化」は多くの人が好む言葉だ。なんとなくかっこいい響きがそこにはある」「評価すべきなのは、その決断をしたときの戦略であり、それがどれほど確としたスタンスの元に行われるか」
  • 書評:「新薬はこうして生まれる」 森田桂・著 | タイム・コンサルタントの日誌から

    新薬はこうして生まれる―研究者社長が明かす開発秘話 著者は武田薬品工業の元・会長、それも研究畑出身で初の会社トップになった人の自伝だ。どこにも明確には書かれていないが、日経の「私の履歴書」の連載執筆に加筆したものだろうか。 医薬品業界は巨額の研究開発投資を要する業界として知られる。一つの新薬が生まれるまでに「10年の歳月と100億円の資金が必要」と言われる(最近は1,000億円とも)。しかも、10年というのは前臨床試験に入った後のことであって、書を読むと創薬研究から10年では短すぎる、という。おまけに成功率は非常に低い。お金と時間がかかって、失敗リスク確率の大きな事業を、どのように舵取りするのか。マネジメント・テクノロジーの観点からきわめて興味深い分野である。 にもかかわらず、(というか、むしろ「だから当然」と言うべきかもしれないが)この新薬開発マネジメントに関する説得力のある論者は少な

    書評:「新薬はこうして生まれる」 森田桂・著 | タイム・コンサルタントの日誌から
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    kkbt2 2011/06/30
    「『研究の効率化』とか『研究評価の客観性』などという大義名分を振りかざして研究者を『役立たず呼ばわり』するような環境には、独創性の高い研究者は安住できないのである」
  • 書評:「ビジネス脳はどうつくるか」 今北純一・著 | タイム・コンサルタントの日誌から

    ビジネス脳はどうつくるか 今北氏は長年フランスで働き、ルノー公団やエア・リキード社のエグゼクティブを経た後、現在はコーポレート・ヴァリュー・アソシエイツという欧州コンサルティング会社のパートナーの地位にある。毎月、日とフランスの間を往復されているわけだから、航空会社にとっては上得意にあたる。乗り込むと、キャビンアテンダントがつつとやってきて、「今北様、いつもご利用ありがとうございます」と挨拶してくれる身分だ。 ところが、事の時間になると毎回、献立の好みを聞かれる、という。今北氏は機内ではつねに、事をパスしてワインを一杯とチーズの盛り合わせだけで過ごす習慣なのに、彼女らはそのことに気がつかないのだ。あるいは、たとえ気づいても、そうした情報を申し送りする仕組みが欠けているのかもしれない。いずれにせよ、表面的な顧客満足はみたそうとしても、当のニーズがどこにあるのかを推し量る想像力に欠けた

    書評:「ビジネス脳はどうつくるか」 今北純一・著 | タイム・コンサルタントの日誌から
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    kkbt2 2011/06/10
    「顧客のさらに顧客に会って、ニーズを知れ」
  • 決めない人々 | タイム・コンサルタントの日誌から

    請負契約の仕事を長年やっていると、プロジェクトの成功・不成功はかなりの程度まで、顧客の性格に左右されるなあ、という感想を持つようになる。性格と呼ぶのは不正確かもしれない。個人個人の人柄の問題というよりも、顧客が組織文化として持っている性質である。それは端的には、「タイムリーに決断できる」か、「なかなか決断できない」か、という違いだ。 なかなか決断してくれない顧客に当たると、大変である。プロジェクトでは判断に迷うケースがいくらでも出てくるからだ。どんな設計も完全ではないし、市場の環境条件は変化するし、ユーザニーズも変わるし、法規制だって変わりうる。「ライバルが革新的な技術を出してきた」「現状を調べてみたら昔の設計図とかなり違っていた」「製品の販売予測が計画当初よりも弱気になってきた」「エンドユーザが操作法の変更に強く抵抗している」・・・『では、どうするべきか?』というのが、プロジェクト遂行途

    決めない人々 | タイム・コンサルタントの日誌から
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    kkbt2 2011/04/09
    「不思議なことに、決める人か決めない人かは、ほとんど会社の体質によって定まっており、個人の性格には依らない。企業の中で、「決めない人」が一人いたら、他の人もだいたい「決めない人々」だと思ってよい」
  • 組織のピラミッドはなぜ崩壊したか(2) 学歴社会の矛盾 | タイム・コンサルタントの日誌から

    がバブル経済絶頂期だった1990年頃、一つの社会的な地殻変動が静かに進行していた。それが人口ピラミッドの変化で、三角形から釣り鐘型にはっきり移行した。年功序列制による組織ピラミッドとの相似則がこの時点で崩れはじめたにもかかわらず、企業は給与制度の小手先の変更や非正規労働形態へのシフトなどで対応しようとした。来うまくやれば、実務経験も深く専門知識も持つプロフェッショナルを多数抱えた、きわめて先進的な社会に日が変貌できるチャンスだった。にもかかわらず、それをふいにして、管理層ばかり肥大した機能不全な企業群が出現してしまった、という事情を前回書いた。 これに関連して、もう一つ思い出すことがある。たしか浜松で行われたスケジューリング学会シンポジウムでのことだったから、もう8,9年も前のことか。宿舎での懇親会で、ある経営コンサルティング会社の方が、日を代表する映像音響機器メーカーを例に、こ

    組織のピラミッドはなぜ崩壊したか(2) 学歴社会の矛盾 | タイム・コンサルタントの日誌から
    kkbt2
    kkbt2 2010/09/20
    「大卒や院卒の人間は、なぜ紙とパソコンだけを道具とする抽象的な仕事ばかりに限られるのか? 具体的なモノや自分の手先・五感に関わる仕事をしてもいいではないか」