公開日 2017年06月28日 18:16, 更新日 2017年06月28日 18:16, 無料記事 / テクノロジー 「これまでの全ての歴史は階級闘争の歴史である。」 ― カール・マルクス『共産党宣言』(1848年) カール・マルクスらが著した『共産党宣言』は、世界に大きなインパクトを残した。マルクスらは、人類の歴史をブルジョワジー(資本家)とプロレタリアート(労働者)による闘争の歴史と位置づけ、工場のように生産する手段を持つ資本家が、自分の身体以外に生産する手段を持たない労働者を搾取してきたことを批判した。 マルクス主義は、1989年にベルリンの壁が崩壊したことで瓦解したが、今あえてマルクス風に言うならば、テクノロジーによって新たな階級闘争の歴史が生み出されつつある。 それはブルジョワジー(資本家)とプロレタリアート(労働者)の闘争ではなく、「信用を持つ者と持たざる者の闘争」だ。 世界