キリンビールは2009年から、独特の会議手法「質問会議」を本格導入している。2009年1月に様々な部門のマネジャーら約250人を対象に、3回に分けて質問会議の研修を開催。3月中旬までには研修参加者の所属部門で、10回以上の質問会議を実践した。 質問会議とは、「質問」とそれに対する「回答」だけでやり取りを進め、問題の解決策を探る会議手法である(関連記事)。キリンビールは今後数年で、全社員の1割弱に当たる300人程度を、質問会議で会議をリードできるスキルを身に付けた「アクションラーニングコーチ」に育てる計画だ。研修と実践を通じて、キリン全社の標準的な会議手法として根付かせる。 キリンは2006年から全社的な組織風土改革活動「V10」を展開している。その一環として、会議の生産性向上が不可欠になった。企画部V10推進プロジェクトの松本克彦・主査は「会議を通じた組織の活性化策を模索しているうちに質問