大和ハウス工業グループが、IT部門の運営とITプロジェクトのマネジメント手法にTOC(制約条件の理論)を適用し、プロジェクトの納期順守率を向上させることに成功した。2014年2月28日に開催された「TOCを活用したマネジメント改革セミナー」(主催はメディアテック、協賛は富士通、富士通システムズ・ウエスト、大和ハウス工業)で公表した(写真)。 TOCは物理学者の故エリヤフ・ゴールドラット博士が提唱した。全体最適の視点から一番弱い箇所や根本的な問題(ボトルネック)を探し、そこを重点的に改善することで全体の改善を狙うというのが基本的な考え方である。 大和ハウス工業グループでは各種のITプロジェクトに対して、TOCに基づくCCPM(クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント)を適用中だ(関連記事:CCPMとは)。2週間以上の期間で実施される「スモール・プロジェクト」について、全数の約9割に当た
CCPM(Critical Chain Project Management:クリティカル・チェーン・プロジェクト・マネジメント)の解説記事があったのでリンクをメモ。 【元ネタ】 CCPM とは:梅田弘之のプロジェクトマネジメント講座:【第6章】大型プロジェクトにはCCPMを取り入れよう サルでもわかるTOC/CCPM(第五回)|ザ・プロジェクトマネジャーズ TOC流の開発型プロジェクト管理術「CCPM」(1):なぜプロジェクトの進行計画はいつも壊れるの? 「クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント」とは (1/3) - MONOist(モノイスト) TOC流の開発型プロジェクト管理術「CCPM」(2):PDCAサイクルに潜むプロジェクト管理の問題点 (1/3) - MONOist(モノイスト) TOC流の開発型プロジェクト管理術「CCPM」(3):TOCのPMが本当に管理すべきポイ
先日公開された「NTTデータはどうやってCCPMを導入したのか?」という資料を見ての感想。アジャイルという言葉を前面に持ってこずに、しかし結果として主にスクラムを中心としたプラクティスを現場に注入している(ような気がする)。CCPMを使って組織にアジリティを注入するのは冴えたやり方だなぁと思った。 そういえば、技術士の二次試験の口頭試問で自分のプロジェクトの進め方を説明した時に試験官から「制約理論を勉強されたのですか?」と聞かれたことを思い出した。自分としては(制約理論は知っていたけれども)プロジェクトの特性に合わせてアジャイルプラクティスをつまみ食いして運営していたつもりだった。結果としてCCPMに近いことをやっていたのかもしれない(ごっちゃになっていたのかも)。 部分最適が現場を悲惨にしている 制約理論(TOC)というとピンと来ないかもしれないが、10年以上前にベストセラーになったゴー
「TOC/TOCfE関西分科会~CCPMでもっと工期短縮!!~」に参加しました。 CCPMは以前から記事などで知っていたのですが、大きく誤解していました。工期短縮が目的なので、乾いた雑巾を絞るような方法ではないかと勝手に思っていました。 そんな誤解があったものの、今回はアジャイル開発に興味を持つ人も多く参加されていて、なによりアジャイルラジオの東さんがされていて、なかなか楽しそうなので参加してみました。 CCPMCCPM(クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント)は質的なスコープ変化がなく、外部的な不確実性が少なく、期間とリソースのボリュウムがある程度あり、タスクに依存関係があるプロジェクトに向いている方法です。 CCPMの概要については「情報マネジメント用語事典」、「知っておきたいIT経営用語」、BeingManagementのマンガなどを見ていただくとして、今回の勉強会に参加して
納期やコストの問題ばかりに縛られて、実際にタスクをこなす“人”という要素を「単なるリソース」と軽んじていると、プロジェクトは決して成功しない。 「プロジェクトは、まるで、予期せぬ障害を乗り越えるドラマを宿命としているようだ」。「予期せぬ競合他社の動き、予期せぬお客様の要求の変化、予期せぬ上司の命令……」。でも、できることなら、何とか「納期通りにプロジェクトを完成させたい」――システム開発に携わるプロジェクトマネージャなら、誰しもこのように願っていることだろう。しかし、現実は厳しい。入念に工程表を作り、人と予算をしっかりと確保したつもりでも、複数の不確実要素が積み重なれば、その進ちょくは結局遅れてしまうのだ。 例えば、計画を立てる際、各スタッフに納期の相談をすれば、余裕をもって作業するためにサバを読む人もいる。プロジェクトがスタートした後も「まだ余裕があるさ」と納期ぎりぎりになるまで手をつけ
プロジェクトの計画作業は大きく二段階に分かれる。前半はスコープ定義で、プロジェクトを構成するアクティビティを洗い出し、達成すべき仕事の範囲全体を網羅しカバーする。このアクティビティを階層的に構成して整理番号を付番したものがWBSである。後半は、各アクティビティに必要なリソース・時間・コストを見積り、アクティビティの順序(論理的関係)にしたがって、ロジック・ネットワークを作成する。これがプロジェクトのタイム・テーブル(工程表)のベースとなる。これがスケジューリングである。 プロジェクトを表すアクティビティ・ロジック・ネットワークの始点から終点までを結ぶさまざまな経路のうち、最長のものをクリティカル・パスと呼ぶことはよく知られている。プロジェクト全体の所要期間(工期)は、クリティカル・パスよりも短くすることはできない。ここまではまあ、ある意味で基本である。 さて、プロジェクトの期限ないし納期設
切削工具を製造する日本特殊陶業セラミック関連事業本部機械工具事業部は、2006年からTOCを活用して、社外の製造や設計など広範囲で納期短縮などに取り組んでいる。製造部門の仕掛かり在庫を半減するとともに、注文から納品までのリードタイムが最大83%短縮した。 日本特殊陶業セラミック関連事業本部機械工具事業部で改善活動に取り組んでいた製造部の山田正通次長は2005年当時、思うように成果が出ないことに悩んでいた。2002年からインダストリアル・エンジニアリング(IE)などを活用して各工程の歩留まりを改善するなどしたものの、製造部門全体の財務的な成果に結び付かなかった。 山田次長が全体最適の実現手法として目をつけたのが、TOC(Theory of Constraints=制約条件の理論)だった。イスラエルのエリヤフ・ゴールドラット博士が考案した業務改革手法である。 日本特殊陶業セラミック関連事業本部
弊社SEがTOC-CCPMスペシャリストの認定を取得いたしました。 TOC-CCPMスペシャリスト資格は、CCPMに関しての正しい知識・技術を身につけ、CCPM手法を導入指導できる人材として、ゴール・システム・コンサルティング株式会社より認定を受けたものを指します。 今後独自展開するサービスのベースとして、TOCの普及促進を進めてまいります。 TOC(制約条件の理論)とは? TOC(Theory of Constraints:制約条件の理論)とは、1970年代にイスラエルの物理学者、エリヤフ・ゴールドラット博士が提唱した、 工場の生産性はボトルネック工程の能力以上は絶対に向上しない という理論が元となっています。 企業の究極の目的は、「将来に渡ってお金を儲け続ける」ことであり、 「組織が目的(ゴール)に達成することを妨げる要因は、一つないしごく少数である」 と定義し、生産性を向上させ
締切(納期)のある仕事をする時には、できるだけ早く着手するべきか、あるいはぎりぎり間に合うタイミング(ジャスト・イン・タイム)に着手するのが正しいのか。その答えは、スケジューリングが何を主目標とするかによって違う、と前回書いた。もし顧客が納期遅れを嫌うのみならず、予定より早く納品されることも好まないような場合、あるいは、自社内の仕掛在庫や作りすぎのムダを極小化したい場合は、ギリギリのタイミングで作るのが正しい。しかし、早く出荷すればするほど競争に有利な場合や、成果物が情報のように保管場所をとらず材料の仕入れも無い場合などは、最早着手が望ましい、ということになる。つまり、ケース・バイ・ケースなのである。 「正しい答えはどれか?」という問いをビジネスで出された場合、あわてて答えを出さずに、まず、“正しいとは、誰にとって(あるいは、どのモノサシにとって)の話だろうか?”と逆に自問すべきである。私
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