再建資金確保へ善意の古本求む 全壊の陸前高田市立図書館 津波で被災した陸前高田市立図書館 岩手県陸前高田市は、東日本大震災で被災した市立図書館の再建に向け、古本業者の協力で新たなプロジェクトに乗り出した。業者による古本の買い取り代金が全額、再建資金に充てられる仕組み。市と業者は、不要になった本の提供を全国に呼び掛けている。 市とタイアップするのは、古本買い取り・販売業のバリューブックス(東京)。 「陸前高田市図書館ゆめプロジェクト」として展開し、個人や企業から同社に送られた本について、同社担当者が買い取り価格を査定。その全額を図書館の再建資金として、同社が陸前高田市に寄付する。実物の本は古本として販売する。 陸前高田市には震災後、書籍寄贈の申し出が相次いでいる。しかし壊滅状態となった同市には保管場所がないため断っていた。全国からの厚意を無駄にしないようにと、市と同社が協力し、プロジェ
2012年6月5日に、米国およびカナダの70以上の図書館システムが、電子書籍サービスの大幅な改善に向けた共同声明を発表しました。 “Readers First”というウェブサイトで公開されているこの共同声明では、まず、図書館は公共のために戦い、印刷図書と同様に電子書籍に対してもオープンかつ容易で、無料のアクセスを保証する責任があるとしています。次に、出版社が図書館に対して電子書籍を売ることが求められていないこと、図書館が電子書籍を購入している電子コンテンツのプロバイダの製品が利用者にとっては扱いにくいものとなっていることという2点の課題を指摘しています。 これら2つの課題を克服するために、声明では電子コンテンツのプロバイダに対して、以下の4原則を求めています。 ・利用者が図書館の提供する全てのもの(電子書籍・印刷図書・ブログ・寄贈図書等)を一元的に検索できること。 ・利用者が個々の図書館の
米国の大手電子書籍ベンダOverDrive社が2012年4月に存在を明らかにした利用分析レポートが、ニュースサイト“INFOdocket”によって公開されています。“Library Media Network eBook Report: Summary of Select Traffic and User Behavior Statistics”と題された8ページのレポートで、2012年3月の利用ログを分析したものです。 Overdrive Library Media Network eBook Report (Big Data 1) http://www.scribd.com/doc/94302507/Overdrive-Library-Media-Network-eBook-Report-Big-Data-1 Full Text: OverDrive’s Library Media N
2012年3月21日、ProQuest社傘下の電子書籍ベンダebrary社が、図書館が予算を最大限に活用して利用者のニーズを満たせるような戦略的な電子書籍の導入方法について発表し、その内容を解説したスライド資料を館種別に公開しました。この方法は3ステップから成る“Transition, Diversify and Streamline”(移行、多様化、合理化)と呼ばれており、核となるのは多様な契約モデルを組み合わせたポートフォリオを構築することだとされています。例えば、大学図書館においては、約7万タイトルの電子書籍を含む“Academic Complete”コレクションを契約(subscription)し、その利用統計から、利用の多い分野については利用者主導購入(patron driven acquisition)を、少ないものについては短期間ローン(short-term loan)を組み
2012年2月24日に、Digital Shiftが、公共図書館による電子書籍貸出に関連した出版社の方針等の情報をまとめた記事を掲載しています。ランダムハウスやハーパー・コリンズ等が取り上げられています。 A Guide to Publishers in the Library Ebook Market (The Digital Shift 2012/2/24付けの記事) http://www.thedigitalshift.com/2012/02/ebooks/a-guide-to-publishers-in-the-library-ebook-market/ A Guide to Publishers in the Library Ebook Market – The Digital Shift (Peter Scott’s Library Blog 2012/2/26付けの記事) h
2012年2月15日、スペインのプラド美術館(Museo Nacional del Prado)が電子図書館を公開しました。この電子図書館では、第一弾として、プラド美術館が設立された1819年から1996年までの、同館の所蔵絵画コレクションカタログ36巻がデジタル化され提供されているようです。デジタル化資料は画面上で閲覧できるほか、PDFでダウンロードすることもできるようです。プラド美術館は、今後も所蔵している貴重な手稿資料のコレクションや、コレクションカタログ等をデジタル化して提供する予定とのことです。 Biblioteca Digital(Museo Nacional del Pradoのウェブサイト) http://www.museodelprado.es/investigacion/biblioteca/biblioteca-digital El Museo del Prado p
2012年2月15日から、香川県の高松市図書館が、所蔵する図書やCD等をコンビニで貸出・返却できるサービスを開始するそうです。対象となるコンビニは同市のサンクス塩上町店とのことです。利用者が同館ウェブサイトで資料の貸出予約をしてコンビニ受け取りを希望すると、最短2日で資料をコンビニで24時間資料を受け取ることができるようになるそうです。同市によると、同様のサービスを行うのは全国で4市目とのことです。同館の他には、横須賀市立図書館、所沢市立所沢図書館、串間市立図書館で行われているようです。 コンビニで本貸し出し/高松市、2月15日から(四国新聞社 2012/1/25付けニュース) http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/20120125000149 高松市図書館 http://library.city.takamatsu.
2012年1月3日、人文・社会科学系の電子資料提供サービスProject MUSEが、電子ジャーナルと電子書籍の両方に対応する新サイトを正式公開したようです。現在のところ、約70の大学出版局等からの12,000点以上の学術書と500点以上のジャーナルタイトルを利用できるようです。 Project MUSE http://muse.jhu.edu./ New Project MUSE Web Interface is Live (Project MUSE 2012/1/3付けの記事) http://tools.muse.jhu.edu/cgi-bin/announcements.cgi#20120103160518 参考: Project MUSE、2012年から提供開始予定の人文・社会科学の電子書籍の内容を発表 http://current.ndl.go.jp/node/19314
国立国会図書館をはじめとする図書館の蔵書や雑誌、電子書籍、デジタル資料を横断して検索できる「国立国会図書館サーチ(NDL Search)」が正式公開となった。 2010年に試験公開(関連記事)し、改良を重ねてきたが2012年に入って正式公開となり、これまで書籍と別々に検索しなければならなかったアジア言語の資料、雑誌記事索引、電子ジャーナルのタイトルも一度に検索できるようになった。 資料の種類「すべて」を選んでまとめて情報を探すほか、種類を絞り込んだ検索も可能。具体的には「本」「記事・論文」「新聞」「児童書」「レファレンス情報」「デジタル資料」「その他 」「立法情報 」を指定できる。 これに加え「すべての連携先を検索する」にチェックを入れることで、国立国会図書館以外の蔵書や資料も調べられる。全国の公共図書館、公文書館、美術館や学術研究機関などが対象だ。 正式公開に合わせ、連携先も拡大している
米国の電子書籍ベンダであるOverDrive社のサービスを通じて、図書館で借りられたあるいは予約された電子書籍のランキングが、同社のウェブサイトで公開されているようです。同社のサービスは世界中で15,000館を超える公共・学校図書館が導入しているとされています。このランキングは、大人向け/子ども向け、フィクション/ノンフィクション、電子書籍/オーディオブックという区分による計8種類が公開されており、米国、英国、カナダ、オーストラリアという4か国のデータを見ることができるようです。ランキングは毎月更新されるようです。 Most Downloaded Books from the Library (Global) (OverDrive) http://search.overdrive.com/Most-Downloaded-Audiobooks-eBooks-Library/ Which E-
300年間の英国新聞記事を貯えたアーカイブ「British Newspaper Archive」を、英国図書館(British Library)が一昨日(2011年11月29日)からオンラインで公開し始めた。大英帝国時代や産業革命にからむ歴史的な出来事から、英国のローカルな出来事までをカバーした、膨大なニュースの宝庫が手軽に利用できるようになった。まず、サンプルの過去記事を。 ・The Lincolnshire Chronicle, etc. Friday 14 July 1854, Page 16. 'Lincoln’s Foundry at the Stamp End Iron Works'(左) ・The Days' Doings, August 6, 1870 - An Illustrated and Amusing Record of Passing Events(右) 新聞記事
IFLA(国際図書館連盟)が、2011年11月9日付けで、図書館及び文書館での著作権の制限・例外規定に関する情報を掲載するウェブサイトを開設しています。IFLA等が制定に向けて取り組んでいる条約案についての情報や、WIPO(世界知的所有権機関)による各国の状況調査等が掲載されています。 Copyright Limitations and Exceptions for Libraries & Archives(IFLA) http://www.ifla.org/en/copyright-tlib New Webpages on Copyright Limitations and Exceptions(IFLA 2011/11/9付けのニュース) http://www.ifla.org/en/news/new-webpages-on-copyright-limitations-and-exce
有田川町は3日、図書館に行かなくても、電子書籍をパソコンや多機能情報端末「iPad(アイパッド)」で借りることができる「電子図書館」を、県内で初めてスタートさせた。小説や絵本、語学教材といった電子書籍約1000タイトルを購入したほか、著作権上、電子化しても問題ない郷土資料なども用意。24時間利用でき、遠隔地でも手軽に本に親しめるようになることが期待できるほか、貸し出しや閲覧が難しかった古地図や古文書などを電子データ化することで、画面上で閲覧できるようになるメリットもある。(仁木翔大) 同町は、図書館とカフェを融合した施設「町地域交流センター」を2009年に同町下津野にオープンさせ、本に親しみやすい環境整備を進めてきた。町中心部から遠い地域の人にも利用しやすいようにと、民間企業が開発した電子図書館システムを導入した。 電子図書館は、インターネット上の専用ページで希望する本や資料を探して選択し
米国で毎年9月の最終週に設定されている「禁書週間」(Banned Books Week)が、2011年9月24日から10月1日まで開催されています。「禁書週間」は、知的自由の重要性や検閲の危険性を訴えるためのイベントで、米国内で実際に閲覧制限になった資料や閲覧制限の申し立てがあった資料の紹介も行われています。YouTubeやFlickr等での情報共有のほかに、「禁書週間」の特設ウェブサイトでは、閲覧制限申し立て事例の分布地図である“Mapping Censorship”も公開されています。 Banned Books Week http://www.bannedbooksweek.org/ Banned Books Week: Celebrating the Freedom to Read (American Library Associationのウェブサイト) http://www.al
米国国立公文書館(NARA)が、アップル社の提供する大学の講義などを無料でダウンロードできるサービス“iTunes U”に参加したそうです。現在は、アーカイブ文書、教案資料、大統領図書館のポッドキャスト、“Inside the Vaults”シリーズなどの映像、などのコンテンツが提供されているようです。なお、日本では、東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、中央大学、関西大学などがiTunes Uに参加しています。 iTunes UのNARAのページ http://itunes.apple.com/us/institution/national-archives-and-records/id438983411 Connect with Us on iTunes U (NARA 2011/9/26付け記事) http://blogs.archives.gov/online-public
いるかです。 整理係の坂本さんが、「NetLibrary 新プラットフォーム・新機能のご紹介」に参加してきたので、報告してもらいました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NetLibrary 新プラットフォーム・新機能のご紹介 7月15日(金)学術総合センター 2 階・中会議場 2/3/4 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ セミナーは2社からのプレゼンテーションより成り、EBSCO社からはEBSCOディスカバリーサービスの概要紹介、紀伊国屋書店からはOCLCからEBSCO社へ移行した電子書籍NetLibraryの紹介がありました。100名近くの参加があるように見受けられました。 1)EBSCO Discovery Serviceディスカバリーサービスは、近年注目されている図書館サービスです。あらゆる図書館リソースを対象として一つの検
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く