■衰退する日本企業 今月10日、日本最大規模でITの最先端技術の展示が行われるイベント、CEATECが閉幕したが、今回の出展企業数は過去最低となった模様だ。個別の企業で見ても、長年このイベントを華やかに彩って来たソニーは(経営不振もあって?)出展を見送り、日立製作所はすでに昨年から出展を取りやめている。これは、9月にドイツで家電見本市「IFA」が、来年1月には米国で「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」が開かれるという過密スケジュールの中、選択と集中が行われた結果ともいわれているが、いずれにしてもIT最先端技術市場としての日本の優先順位が下がり、同時に技術の担い手としての日本企業に余裕がなく、活力に乏しいことを強く印象づけることになった。新規技術という点では、ロボットや次世代自動車の関連技術も出展されていたとはいえ、いずれも米国企業等と比較して日本企業の出遅れが今や誰の目に