Trip To Movie Locations : Fushimi, Kyoto Prefecture 写真・エッセイ/織田城司 Photo & Essay by George Oda 映画監督・小津安二郎ゆかりの地を歩く連載エッセイ。 今回は、京都の酒処、伏見を訪ね、小津監督の日本酒の呑み方をたどります。 京都・伏見「増田徳兵衛商店」の外観 1.日本酒好きが高じて イタリアから来日したワイナリーの蔵人にインタビューすると、皆一様に「日本酒が大好き、日本酒を買って帰りたい、酒蔵を見学したい」という。 外国人から日本酒の魅力を教えてもらうと、日本酒に詳しくない日本人としては、悔しさを感じる。私も日本酒を学んで、粋に呑みたいと思う。 そこで、日本酒通だった映画監督、小津安二郎の呑み方をひも解いた。 小津安二郎監督は日本酒が大好きで、酒を呑む場面を日本映画の味付けにしていた。 晩年は、日本酒好