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きまぐれな日々 辺見庸のチベット問題論(月刊「現代」 6月号より)
中国の胡錦濤国家主席が来日しているが、日本国内のムードはどこかよそよそしい。中国要人の訪日という... 中国の胡錦濤国家主席が来日しているが、日本国内のムードはどこかよそよそしい。中国要人の訪日というと、なんといっても1978年のトウ小平(小平=一部端末では正しく表示されないので、止むを得ず「トウ小平」と表記)が印象的で、当時は日中がもっとも友好的だった時期だが、その理由は日本、中国ともソ連を主たる脅威とみなしていたからで、ソ連が崩壊して冷戦が終結すると、日中関係は緊迫し、日米関係は90年代後半以降日本の対米隷従化が進むことになった。 日本の右翼たちのターゲットは、ソ連から中国、韓国、北朝鮮の3国に変わった。「特亜」などという符丁が「2ちゃんねる」などでは通用している。一方で、天安門事件やチベット騒乱に対する対応で、中国の共産党政権が理不尽な暴挙に及んでも、中国共産党を擁護したり同情的な論陣を張ったりする旧来左翼も多い。右翼は、そんな旧来左翼を、「チベット問題になると口を閉ざす」と嘲笑する
2008/05/09 リンク