幹細胞から作成した気管を移植する手術がイギリスのブリストル大学で実施され、成功したことが発表された(The Telegraphの記事)。 手術を受けたのは30歳の女性、Claudia Castilloさんで、患者自身の幹細胞から再生された気管を移植するため、拒否反応を抑えるための強力な薬物を使用せずに済んだという。手術は5か月前に行われ、現在Castilloさんは日常生活に復帰しているそうだ。気管の再生を担当したMartin Birchall教授は、2年前に行われた膀胱の移植手術でも器官の再生を担当したが、このときは膀胱の一部を再生器官で交換しただけで、器官全体を移植したのは今回が初めてだという。