腎不全を患った東京都江戸川区の医師が、暴力団組員に1千万円を支払って腎臓の提供者を探してもらい、移植手術を受けようとしていた疑いが強まったとして、警視庁組織犯罪対策4課は23日、臓器移植法違反(臓器売買の禁止)と電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で東京都江戸川区南小岩、内科医院「堀内クリニック」院長、堀内利信容疑者(55)ら5人を逮捕した。 ほかに逮捕されたのは妻で会社役員、則子(48)=中野区大和町=、指定暴力団住吉会系組員、滝野和久(50)=葛飾区高砂=、内縁関係にある佐々木ひとみ(37)=同=、腎臓を提供する予定だった無職、堀内こと坂上文彦(48)=江戸川区南小岩=の4容疑者。 移植をめぐる国内の臓器売買事件では平成18年の宇和島徳洲会病院(愛媛県)の例があるが、医師と暴力団の関与の疑いが明らかになったのは初めて。 堀内容疑者の逮捕容疑は21年10月~昨年4月、滝野容疑者に計1千