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ブックマーク / www.h5.dion.ne.jp/~terun (4)

  • 道具主義 - 哲学的な何か、あと科学とか

    道具主義 「概念、理論は、それらがいかに精密で無矛盾であっても、 仮説とみなされるべきである。概念、理論は、道具である。 すべての道具と同様に、それらの価値は、 それ自身の中にあるのではなく、 その使用の結果、あらわれる作業能力(有効性)の中にある」デューイ 道具主義とは、 「科学理論の役割は、結果の予測をすることなんだから、 予測と結果に整合性さえあれば、理論は何でもいい」 という考え方だ。 たとえば、キミがある実験をしていたとして、 その実験結果と たまたまぴったり合う方程式を見つけたとしよう。 だが、その方程式は、虚数などが出てきて非現実的で、 しかも実験とはなんら関係のない数式に見える。 キミは、この方程式を世の中に発表するだろうか? もしかしたら、 『いやいや、実験結果と合っているのは偶然かもしれない。 この方程式の理論的な意味づけがわからないのに、 この実験と関連していると決め

  • ゾンビ問題 - 哲学的な何か、あと科学とか

    ゾンビ問題 ●哲学的ゾンビとは あなたは、こんな想像をしたことがあるだろうか? 「もしかしたら、「痛さ」や「悲しみ」を感じているのは 自分独りだけであり、 自分以外の人間は、ただロボットのように、 何も感じずに、ただ状況に反応して自動的に動いているだけ ではないだろうか……?」 もしかしたら、僕の周りで、 「ありがとう、とっても嬉しい♪」「……好きです」 「痛いよ!もうやめてよ!」「おまえなんか死んじまえ」 とか言っている人々は、 実は、なんの主観的な体験も持たずに、 ただ機械的にそう言っているだけかもしれない……。 ―という、そんな想像である。 このように、 「外面的には、普通の人間とまったく同じように振舞いながら、 内面的には、意識を持たない……主観的体験を持っていない人間」 のことを「哲学的ゾンビ」と呼ぶ。 このゾンビは、物質的には普通の人間とまったく同じであるのだから、 もちろん脳

  • 思考実験(3)どこでもドア2 - 哲学的な何か、あと科学とか

    のび太は、学校の前で気がついた。 「扉をくぐる前」と「扉をくぐった後」…… 変わったのは、景色だけであり、のび太は相変わらず『のび太』だった。 心配してドキドキしながらドアをくぐりぬけたことも、 ドラえもんと会話したことも、はっきりと覚えている。 ●「な〜んだ。ボクはやっぱり『このボク』じゃないか。 心配して損したよ〜」 のび太は、元気に教室へ向かって歩き出した。 ―――――――――――――――――――――――――――― その同時刻……。 のび太は、暗闇の中で気がついた。 ●「あれ?ここは何処だろう? ――あ、そうか。 ボクは 『どこでもドア』 の中にいるのか」 四角い狭い空間だった。あたりは壁で何もない。 することもない、のび太は、しかたなく、 向こうの『のび太』に思いをはせる。 ●「………きっと、ボクの肉体の情報が、スキャンされて 学校にある『どこでもドア』の方では、ボクと同じ肉体の『

  • どこでもドア - 哲学的な何か、あと科学とか

    ――ある未来の話のこと。 ついに、人類は、永年の夢であった「ドラえもん」を開発することに成功した! そして、同時に「出して欲しい道具ランキング」で常に上位であった 『どこでもドア』も開発された。 しかし、この『どこでもドア』。 原作のように、念じた場所に自由に行けるような都合の良いものは、さすがに作れず、 事前に、町中に設置されている、別の『どこでもドア』に瞬時に移動できるという ものであった。 まぁ、ようするに、「あらかじめ、決まっている場所」にしかいけないのだが、 それでも、遠くの場所に瞬時に移動することができるわけで、 充分「どこでもドア」を再現することに成功したと言える。 この「どこでもドア」の発明により、 「通勤、通学、買い物、旅行」などの移動時間は 大幅に短縮され、人類の生活はさらに快適なものになっていった。 ――そんな、ある未来の話のこと。 ●「うわぁあぁぁぁあわあぁぁああ!

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