【ブリュッセル斎藤義彦】21日午後5時45分(日本時間22日午前0時45分)ごろ、仏北部を走行していたアムステルダム発パリ行きの国際特急「ターリス」の車内で、自動小銃などで武装した男が発砲したが、乗り合わせた米国人乗客らに取り押さえられた。男は仏北部のアラス駅で逮捕され、乗客3人が負傷しただけですんだ。 事件は特急電車がベルギーのブリュッセルを発車した後に仏北部で発生。発砲したのはモロッコ人の男(26)で、テロ対策を行う仏治安当局の監視対象者だった。 AP通信によると、お手柄の米国人は幼なじみの20代前半の3人組。うち2人は大西洋のアゾレス諸島(ポルトガル領)の米軍基地所属の空軍兵と7月にアフガニスタンから帰還したばかりの州兵という。 1人がAPに語ったところでは、銃声が響き、自動小銃を持った男が車両内に入ってきた直後に、空軍兵が男にタックル。州兵が組みついて男の手から自動小銃を離さ