サブカルクソ研究者。 英文学・言語学・メディア記号論を専攻。 新聞社を退職後、翻訳補助を通じて総合文化研究に携わるも、中の人がどオタクであった為に、研究対象は漫画、アニメ、ゲーム等に限られる。Twitter→@semiotics_labo 今年4月28日、2年5か月ぶりとなるファン待望の新刊が発売された、あずまきよひこの大ヒット作品『よつばと!』。 この漫画はメディアではよく、 5歳の女の子”よつば”の視点から、周囲の人達との日常を描いた作品 と紹介されていますが、これが大きな勘違い。 作中ではよつばの視点から描かれた事はありませんし、よくある日常系の作品とも異なります。 今回は、『よつばと!』の作中で見られる客体視の構造について解説していきます。 ”よつば”と客体視 『よつばと!』は三人称視点から描かれている 『よつばと!』は主人公の”よつば”の視点からではなく、三人称視点から描かれます
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