「日本の雪」が注目されている。上質で大量のパウダースノーは海外でJAPOW(Japanese Powder Snow)と呼ばれ、ニセコや白馬などのスキーリゾートに遊びに来る観光客は増加の一途をたどっている。 2022年に北京で冬季五輪が開催されることで、中国のスキー人口が爆発的に増えることも予想されている。観光庁はスノーリゾート活性化に向けた検討会を組織。スポーツ庁も昨年12月に「アウトドアスポーツツーリズム」と題した動画を公開して魅力を発信している。 インバウンド観光の文脈でスキーの注目度が高まる一方で、国内のスキー・スノーボード人口はピークの90年代から1/3以下の530万人まで減少している。 なぜ日本人はこれほどまでにスノースポーツをしなくなったのだろうか。 アルペンスキー選手としてオリンピックに過去4回出場、ワールドカップで日本人最多の3回表彰台に立った佐々木明は、引退後もバックカ