パリ五輪世代連続インタビュー。今回はFC東京に所属するバングーナガンデ佳史扶(カシーフ)に直撃。日本代表3月シリーズに招集されるなど期待値の大きいサイドバックは、ケガなどの苦難を経て自らの成長曲線をどう描こうとしているのか《全2回の1回目/後編につづく》。 長友佑都、徳元悠平とのポジション争いを制し、左サイドバックとして今年2月に開幕スタメンの座を射止めると、翌月には21歳にして日本代表に初招集されたばかりか、3月28日のコロンビア戦で先発起用され、代表デビューまで果たした。 「FC東京にはトップクラスのサイドバックが集まっています。ここでスタメンを勝ち取れれば日本代表にもなれると思うので、どんどんチャレンジして、チームの絶対的な存在になりたいです」 沖縄キャンプでそう宣言したように、バングーナガンデ佳史扶はプロ4年目となる今シーズン、思い描いたとおりのスタートを切った……はずだった。