「京都市営地下鉄の烏丸線に近鉄特急が乗り入れないのはもったいない」。そんな意見が、関東の大学研究者から京都新聞の双方向型報道「読者に応える」に寄せられた。「特急乗り入れは地下鉄線のみの利用も見込め、市交通局にメリットがある」という。新型コロナ禍による経営難に直面する市営地下鉄にとって、光明となるプランなのか。研究者に話を聞いた。 投稿したのは、江戸川大の大塚良治准教授(経営学)。観光を通じた地域の発展や鉄道経営を維持する方策などを研究している。近鉄が9年前に三重県四日市市の鉄道路線をバス高速輸送システム(BRT)に転換させると表明した際、地元住民と路線の存続案を作成したこともある。 市営地下鉄は、コロナ禍による乗客減が響き、経営健全化団体に転落。値上げによる収支改善策が検討されている。大塚准教授は「市交通局の経営努力は十分なのか」と疑問を抱き、増客策として「奈良や伊勢志摩(三重県)と結ぶ近
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