しかし、囚人のジレンマのナッシュ均衡は(裏切り:裏切り)なので、協力の行為を左右する新たな条件が投入されない限り、いくら情報共有は大切だと訴えても優良情報は集まらないというのがこのゲームの正解です。 また、それとは別のゲームがあります。これはある条件が整ったことで社員たちは協力し合うというものです。 例えば、条件というのは以下のような利害関係があり得ます。 インドネシアのロンブレン島ラマレラに住む漁師は、現実にこの種のゲームを年中行っている。捕鯨をするためには、船長、航海士、観測員と、船首に立って銛を投げる度胸のある人が必要となる。1人が欠けただけで、捕鯨が成功する可能性は極めて低くなる。だが漁師は、沿岸で小さな獲物を採集したり、その他の社会活動を行ったりすることも可能である。漁師は、大雑把に言えば、他の漁師が捕鯨に参加するならば、自分もそれに参加したいと思っているが、船員が足りないならば