ブックマーク / bisista.blogto.jp (27)

  • 磯部涼「音楽の現場はどこにある?」 - ビジスタニュース

    磯部涼「音楽の現場はどこにある?」 2010年04月28日09:57 担当者より:音楽・風俗ライターの磯部涼さんに、いま音楽の現場はどこにあるのかについて書いていただいたものです。当初メールマガジンとして配信されたものに若干の加筆・修正が施されております。ご一読ください。 配信日:2010/04/21 音楽の“現場”について、ずっと考えて来た。“現場”とは、文字通りに取るならば、音楽が鳴っている場所ということになる。しかし、その言葉が“現場”にいる人たちによって“ゲンバ”とジャーゴン化される時、それは、“聖域”という意味さえ帯びるだろう。“ゲンバ”こそがアウラを感じられる唯一無二の場所、という訳だ。 04年に太田出版から刊行された拙著『ヒーローはいつだって君をがっかりさせる』は、00年代前半に書いたテキストの中から、日のアンダーグラウンドな音楽をテーマにしたものを選んで纏めたもので

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    kodaif 2010/05/23
    "そのような話題が振られた時は一応、注釈を加えるようにしている。何故なら、そう言ってくる人は大抵、“現場”という言葉を“=ライヴ・ハウス/クラブ”という風に狭義に捉えている場合がほとんどだからだ。"
  • http://bisista.blogto.jp/archives/1292685.html

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    kodaif 2010/05/23
    "醍醐味を失墜させたと言わざるを得ない。美しさで全てが決まるならば、それは最早競技ではなくエキシビジョンでしかないとも思える。それじゃあつまらない。ではなぜ私はつまらないと思ってしまうのだろうか。"
  • 小田嶋隆「大日本観察」 - ビジスタニュース

    小田嶋隆「大日観察」 2010年05月10日15:38 担当者より:コラムニスト・小田嶋隆さんの連載をアップしました。今回は先日お亡くなりになった井上ひさしさんについてのものです。 配信日:2010/04/21 井上ひさしさんが亡くなった。で、ちょっとしんみりしている。私が、こんなふうに、他人の死をマジメに受け止めるのは、珍しいことだ。それだけ、井上ひさしという人は、私にとって、大きな存在だったのだと思う。 あるいは、若い人たちは、この感覚を、理解しないかもしれない。というのも、三十代以下の人々にとって、井上ひさしは、たいした作家ではなさそうだからだ。若い人々の目から見れば、井上ひさしは、単なる「老大家」、あるいは、新聞社に重宝されている文化人ぐらいな存在になる。どうせそんなところだ。 たしかに、井上ひさしは、この20年ほど、印象に残る作品を残していない。仕事をしていなかったわけ

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    kodaif 2010/05/23
    "「いろんなことにやたらと口をはさんでくるえらそうな先生」ぐらいに見えていたかもしれない。進歩的文化人の化石みたいな存在。朝日や岩波の立場を代弁する言論マシン。そういうふうに見なしていたムキも多い"
  • 塚越健司「変容するリーク」 - ビジスタニュース

    塚越健司「変容するリーク」 2010年05月12日17:05 担当者より:プロジェクト「.review」の中核メンバーとして活躍中の塚越健司さんに現代のリークについてご執筆いただきました。プロジェクト「.review」については、西田亮介さんのインタビューもぜひご覧ください。 配信日:2010/05/06 リーク、あるいは内部告発。この言葉は両義的だ。危険、汚いといったネガティブなイメージと同時に、勇敢な行為、社会正義といったイメージも浮かんでくる。 そもそも、リークに対してはどのような対応がなされているのだろうか。日では近年、企業による相次ぐ不祥事を受けて、2006年に「公益通報者保護法」が施行された。この法律は、文字通り行政機関がリークした者を保護するためのものである。また内閣府のデータによれば、公益通報という形で行政機関に受理されたリークは2008年で5000件を越えている。

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    kodaif 2010/05/23
    "リークに見向きもしなかったのである。このケースは数多く存在するリークのほんの一例ではあるが、リークにかかる個人のコストを考慮した時、行政やマスコミにリークするという行為に付きまとう困難は理解できる。"
  • 真魚八重子「ゴスは醜いアヒルの子なのか?」 - ビジスタニュース

    真魚八重子「ゴスは醜いアヒルの子なのか?」 2010年05月16日17:18 担当者より:ライターの真魚八重子さんについて「ゴス」に関してご執筆いただいた原稿です。ぜひ、ご一読ください。 配信日:200/03/10 「ゴス」と聞いてイメージされるのは、黒いデコラティブな服を着て、耳がピアスだらけで青白い顔をした人でしょうか。いきなりすごく短絡的な表現ですけど、まあ実際そんな感じです。筆者も小学6年生のときに「これからは黒い服を着る」と決めた人間で、いま現在は社会人であるため、仕事中はデカくて怖いピアスはしないなど、世間様になじむ程度の薄めたゴス生活を送っています。ともあれ、ゴスと呼ばれる人たちのイメージはそれなりに共有されているかと思います。 映画でゴスが描かれる場合、キャラ設定はわかりやすいものです。映画『ブレックファスト・クラブ』は80年代を代表する、ジョン・ヒューズ監督の青春映

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    kodaif 2010/05/23
    "いま現在は社会人であるため、仕事中はデカくて怖いピアスはしないなど、世間様になじむ程度の薄めたゴス生活を送っています。ともあれ、ゴスと呼ばれる人たちのイメージはそれなりに共有されているかと思います。"
  • 円堂都司昭「『けいおん!』に勝てない日本のロック」 - ビジスタニュース

    円堂都司昭「『けいおん!』に勝てない日のロック」 2010年05月18日21:27 担当者より:音楽やミステリの分野でご活躍中の円堂都司昭さんに、日のバンドブームに関する原稿をご執筆いただきました。タイトルは当初の「今世紀の『バンド』・ブームをめぐって」を改題したものです。また円堂さんは、話題の『バンド臨終図巻』(河出書房新社)の共著者でもあります。そちらも併せてどうぞ。 配信日:2010/05/12 ふり返れば、ゼロ年代以降は、「バンド」ブームだった。昔からバンドというものは物語の題材にされてきたけれど、コミック、映画小説などでこれほどバンドを扱ったヒット作、話題作が多かった時期はないのではないか。つまり、60年代のグループ・サウンズ、80年代のイカ天の頃みたいに実際にバンドが増えたからブームだというよりも、近年は「バンド」というイメージのほうが活気づいているように思う。

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    kodaif 2010/05/23
    "若年層と中高年層、二つの層に向けて展開されることになったわけである。この二つの層は嗜好性において、現在進行形の音楽と過去の音楽で別の領域を作っているかに思える。だが、意外と地続きな要素も観察できる"
  • 紙屋高雪「マンガから聞こえるナショナリズム」 - ビジスタニュース

    紙屋高雪「マンガから聞こえるナショナリズム」 2010年05月22日15:40 担当者より:紙屋高雪さんにマンガを通してナショナリズムを論じていただいた原稿です。ご一読ください。 配信日:2008/04/23 ぼくの住む福岡県の公立小学校の一部で実際に使われている道徳のテストを紹介しよう。 【問】正代さんの住む町は、歴史と伝統のある町で、文化財もたくさんあり、国内、国外からの観光客も少なくありません。また、「ふるさとの町をよくする案」の募集も始まりました。正代さんは、自分も案を出そうと思いました。正代さんは、いつも自分の町に対して、どのような気持ちでいるでしょうか。 ア この町が大好きで、ほこりにしている。 イ この町を特に好きでもないし、あまり守ろうとも思わない。 ウ この町の文化や伝統を、進んで守っていきたい。 エ 特にこの町を好きだとは思わないが、大切にしなくてはならな

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    kodaif 2010/05/23
    "「友愛(同胞愛)」で結び、「自由」な政治主体(公民)としてその国をよくする義務を果たそうという運動、エートスである。「国=同胞のために死ぬ」という義務が問われる「戦争」では、それが最も極端に現れる。"
  • 小田嶋隆「大日本観察」 - ビジスタニュース

    小田嶋隆「大日観察」 2010年02月04日09:50 担当者より:コラムニスト・小田嶋隆さんによる連載コラムをアップしました。ぜひご覧ください。 配信日:2010/01/20 Google中国市場から撤退することになるかもしれない。とすると、これは大事件だ。 以下、記事を引用する。 《Googleは昨年12月中旬に中国を起点とするサイバー攻撃を受けた。Googleの調査によると、攻撃者は中国の人権擁護活動家のGmailアカウントをねらっており、米国、中国、ヨーロッパのGmailユーザーのうち、中国の人権擁護の支援者のアカウントも第三者にアクセスされていたという。Googleは、この問題は単なるセキュリティ被害にとどまらないと判断。中国政府と話し合いを行うとしているが、中国における攻撃と検閲の状況が変わらなければ、中国でのサービス提供を断念する可能性があるとしている。》(以上、

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    kodaif 2010/02/10
    "論敵が湧いてくることになっている。右から左から。上から下から。悪くすると裏から表から。前門のネトウヨ、後門の極左。絶体絶命だ。であるから、そういう人々の相手をするのが億劫で、つい黙ってしまうのだ。"
  • 小田嶋隆「大日本観察」 - ビジスタニュース

    小田嶋隆「大日観察」 2010年01月18日13:37 担当者より:コラムニストの小田嶋隆さんによる連載コラムです。今回は「お笑い」についてです。また、小田嶋さんと岡康道さんとの共著『人生2割がちょうどいい』(講談社)も好評発売中です。 配信日:2009/12/16 年をとった人間は過去を美化するようになる。自然ななりゆきだ。私も同じだ。昔は良かったと、色々な場面でそう感じる。しかも、そう思う機会が、年を追って増えている。 仮に私が原稿を書く人間でなかったのなら、それで大きな問題はないのだと思う。――昔は良かった。昭和の日人は純粋だった。今の世の中は間違っている。現在のテレビは堕落している。平成の音楽はレベルが落ちている。今の野球はインチキだ。最近の若い奴らには覇気がない。昨今の子供たちはマナーがなっていない。自分が子供だった頃の東京には当の情があった――と、そう思っていた方が

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    kodaif 2010/01/20
    "不都合もないからだ。でも、「昔は良かった」というこの感想は、実は、多くの場合ウソだ。あるいは錯覚。というよりも、過去を美化する感傷は、年齢のいった人間が、自分を正当化するための便法に過ぎないのだ。"
  • 山形浩生「山形月報!」 - ビジスタニュース

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    kodaif 2010/01/18
    "鮮やかで意味ある存在に思えてくる。もちろんそれが高じるとトンデモで電波な妄想の世界に入り込んでしまうのだけれど。意味のないところにも勝手に意味を読んでしまうという人間の悲しい性のなせる技ではある。"
  • ビジスタニュース : 近藤正高「放送作家のあがり方」

    2009年12月19日01:11 カテゴリ近藤正高 近藤正高「放送作家のあがり方」 担当者より:著書に『私鉄探検』(ソフトバンク新書)があるライターの近藤正高さんに放送作家という職業とその“あがり方”について論じていただきました。 配信日:2008/04/09 放送作家出身の小説家・景山民夫はかつて「放送作家40歳定年説」なるものを提唱していたという。テレビ仕事ができるのはせいぜい反射神経のある30代までだという考え方だ。当の景山自身、40歳をむかえる前後に吉川英治文学新人賞と直木賞をあいついで受賞し、格的に小説家の道に進んでいる。 反射神経の問題かどうかはともかく、放送作家には景山のみならずほかの分野へと転進したケースが目立つ。ちょっと調べただけでも、青島幸男・赤江瀑・秋元康・阿久悠・井上ひさし・永六輔・大橋巨泉・川崎洋・神吉拓郎・邦光史郎・小林信彦(中原弓彦)・野坂昭如・野末

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    kodaif 2009/12/19
    "地位の低さの裏返しといえるのかもしれない。とくにテレビ創生期の放送作家はそうだろう。放送作家の仕事では将来の見通しが立たなかったからこそ、彼らの多くは別の分野に進まざるをえなかった、と解釈する"
  • ビジスタニュース : 山形浩生「山形月報!」

    2009年12月13日18:26 カテゴリ山形浩生 山形浩生「山形月報!」 担当者より:第4回目の山形浩生さんの書評連載です。著書『訳者解説』(バジリコ)も好評発売中ですので、併せてお読みください。 配信日:2006/04/26 前回ちょっと建築ネタを振ったが、住宅建築関連のをいっぱい見ているのです。中でも、10坪(坪というのは3.3平米のことですわよ)くらいの敷地に建てる、マッチ棒みたいな家の工夫は見ていて楽しい。細野透『ありえない家 トーキョー狭小住宅物語』(日経済新聞社)はなかでも特に変な家数件の成立をたどった楽しい。「建築賞狙いでいけ!」という施主もすごいが、それに応えた建築家の解が実に異常。家を買ったり建てたりする人は、これを読んで自分の覚悟のほどを再検討するがよろしいかと。 また、実際に建てる人は杉浦伝宗『それでも建てたい!! 10坪の土地に広い家』(講談社)がエッ

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    kodaif 2009/12/14
    "不思議だねえ。ここを絶賛している建築家さんや評論家さんたちは、なぜここを買って住もうとしないんだろうねえ? かれらの発言は、しょせん行動や責任をともなわない空疎な代物でしかないからだ。"
  • ビジスタニュース : 大山くまお「今もテレビに残る山城新伍の遺伝子」

    2009年12月09日20:28 カテゴリ大山くまお 大山くまお「今もテレビに残る山城新伍の遺伝子」 担当者より:『名言力』(ソフトバンク新書)の著者であり、ライターとしてご活躍中の大山くまおさんに、2009年に亡くなった山城新伍がテレビに残した影響について論じていただきました。 配信日:2009/11/18 2009年8月12日、山城新伍が亡くなった。70歳だった。 今年は著名人の死者の当たり年だ。山城の直後には大原麗子が死に、その前には忌野清志郎、マイケル・ジャクソンまで死んでいる。とうとう森繁まで死んでしまった。 正直なところ、山城の死があまり大きな話題になったとは思えない。芸能界から現役を退き、老人ホームで独居生活を強いられていたことと子との確執がクローズアップされた程度だ。そんな山城の功績を、もう一度考えてみようというのが稿のテーマである。 「ポエムだな~、メルヘン

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    kodaif 2009/12/09
    "うってつけのものだったのだろう。観察眼から生まれた豊富なエピソードも、テレビバラエティにマッチしていた。異物感丸出しなのに、いつの間にか馴染んでいる。それがテレビの世界における山城新伍の存在感"
  • ビジスタニュース : オバタカズユキの「食べる前に読む!」

    2009年12月09日02:42 カテゴリオバタカズユキ オバタカズユキの「べる前に読む!」 担当者より:コラムニストのオバタカズユキさんが「」に関する書籍を論じる連載の第4回目です。なお、文では『孤独のグルメ』は「文庫で読める」とありますが、その後に新装版も発売されました。 配信日:2005/05/18 に関する常套句のひとつに、「こうしてみんなでべるご飯が一番おいしいよね」がある。 まるでホームドラマの脚家がやっつけで書き飛ばした安ゼリフのようだが、現実世界でもけっこう頻繁に使われていないか。久しぶりの帰省で子どもらが顔を揃えると、晩酌の酔いでこの種の繰言をしてしまう田舎の父とか。いつも終電帰りのパパがたまに夕飯をウチでべると、皮肉交じりなのに声色を弾ませて言わずにはいられない専業主婦のママとか。 使われるのはたいてい「家庭」の卓で、なのだろうけれど、大学生の鍋

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    kodaif 2009/12/09
    "使わないでくれ……と思わないではないが、別段、難ずるつもりもない。いちいち注文をつけてしまったら、場が凍るから。食は人間関係の消化作業でもあるのだからして、それはそれで良しにしたい。スルーしたい。"
  • ビジスタニュース : ラリー遠田「一発屋芸人を取り巻く環境の変容」

    2009年12月05日12:18 カテゴリラリー遠田 ラリー遠田「一発屋芸人を取り巻く環境の変容」 担当者より:お笑い評論家として雑誌やネット媒体でご活躍中のラリー遠田さんに一発屋芸人について論じていただいた原稿です。また、著書『この芸人を見よ!』(サイゾー)が刊行されたばかりですので、昨今のお笑い業界に関しての分析はそちらでもじっくり堪能できると思います。 配信日:2008/10/15 新しい芸人がどんどんテレビに出てきて、すぐに消えていく。めまぐるしくて、とてもじゃないがついていけない。そんな印象を抱いている人は意外と多いのではないだろうか。 今人気の『爆笑レッドカーペット』という番組では、次々に若手芸人が舞台に現れては、1分程度の短いネタを披露して、あっという間に去っていく。来、漫才やコントはそんな短時間で見せることを想定して作られてはいない。だからこの番組に出る芸人は、5分

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    kodaif 2009/12/05
    "初めから「一発屋然とした姿」で私たちの目の前に現れてくる。そして、本人もそれを自覚した上で、一発屋であることを絶えずネタにしながらテレビに出続ける、という現象が見受けられるようになっている。"
  • ビジスタニュース : 紙屋高雪「マルクスブームは来ているか?」

    2009年12月02日10:46 カテゴリ紙屋高雪 紙屋高雪「マルクスブームは来ているか?」 担当者より:『オタクコミュニスト超絶マンガ評論』(築地書館)の著者、紙屋高雪さんに昨今のマルクスブームといわれる現象について論じていただいた原稿です。 配信日:2009/11/27 大きな屋にいくとマルクス関連が並べられていて、ちょっとしたブームなんだな、とわかる。しかし「マルクスブームは来ているか?」という問いの答えを言ってしまえば、「格的なものは未だ来らず」というのがぼくの答えである。 主に二つの理由をあげたい。 一つ目は、まあ言うまでもないことだけど、マルクス自身の文章が難しすぎる、という至極単純な理由による。『資論』を手にとったものの数ページで挫折をしたという経験は少なからぬ人が持っているはずだ。『蟹工船』のわかりやすさ、読書としての興奮を考えると、比べ物にならぬほどである

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    kodaif 2009/12/02
    "「本格的なマルクスブームは未だ来らず」と思うもうひとつの理由は、現代の最も根源的な資本主義の病理の一つである恐慌についてマルクスの見解であるとするものが「定まっていない」ということにあると見ている"
  • ビジスタニュース : 円堂都司昭「“この本がすごい!”がすごい!……?」

    2009年12月01日13:56 カテゴリ円堂都司昭 円堂都司昭「“このがすごい!”がすごい!……?」 担当者より:円堂都司昭さんは音楽やミステリの評論などで活躍されている書き手で、著書に『YMOコンプレックス』(平凡社)や、第62回日推理作家協会賞と第9回格ミステリ大賞を受賞した『「謎」の解像度』(光文社)があります。この原稿は年末になると特に書店を賑わすブックガイド・ムックを中心に出版の市場について論じていただきました。なお原稿は2008年のものですので、文中の「今年」が2008年、「昨年」が2007年を指すことにご留意ください。 配信日:2008/12/10 毎年、年末のこの時期になると、書店の文芸書コーナーで人気ムック『このミステリーがすごい!』(宝島社)の選んだ年間ベスト10に基づくミステリー小説の陳列風景を目にすることになる。90年代の『このミス』全盛期に比べ同ムック

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    kodaif 2009/12/02
    "ランキング形式にはもっと広い視野を提示するため、小説をめぐる「評」や「観」を伝えるための一つの方便という側面のあることが、一般読者ならともかく、状況を理解していそうな業界関係者にすら理解されていない"
  • ビジスタニュース : 山形浩生「山形月報!」

    2009年11月30日01:42 カテゴリ山形浩生 山形浩生「山形月報!」 担当者より:山形浩生さんの書評連載第3回目です。ちなみに山形さんの現時点でのもっとも新しい訳書は『現代の二都物語』(日経BP社)です。『訳者解説』(バジリコ)を読んで山形さんの訳した書籍に関心を持たれた方にもお薦めです。 配信日:2006/03/22 こないだ近所の後楽園にいったら、コスプレ大会に迷い込んでしまい、浦島太郎状態。コスプレやってると遊園地の乗り物も無料(一部を除く)なので、へんなコスチュームの連中がそこらじゅうにうろついている様子はなかなか非日常的。ディズニーランドの着ぐるみ部隊など圧倒するすさまじいボリュームで、遊園地側としてもこれは雰囲気盛り上げられてお得だなあ。そしてそうした連中が、コミケと同じく非常に楽しげに写真をとりあって交流している様はなかなかかわいらしくてよろしい。 とかく年寄りの

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    kodaif 2009/11/30
    "特にあの昔のアパートを復元した部分は最低。あれは復元する価値なんかない建物だったんだから。まちがったところで保存しなくていいものを保存してどうするね。ノスタルジーだけで保存を云々しちゃいけない。"
  • ビジスタニュース : 伊藤聡「映画館は闇を駆逐してしまうのか?」

    2009年11月29日00:58 カテゴリ伊藤聡 伊藤聡「映画館は闇を駆逐してしまうのか?」 担当者より:人気ブログ「空中キャンプ」で多くの映画についても書いている伊藤聡さんにシネコンに関する原稿をご執筆いただきました。 配信日:2008/09/03 〇八年八月二日、池袋にある単館系の映画館シネマ・ロサ。この日、レイトショー上映で封切りになったのは、井口昇監督の新作『片腕マシンガール』である。やくざに左腕を切り取られた少女が、失った片腕にマシンガンを取りつけて復讐に挑む。メインとなる激しいアクションシーンでは、首がもげ、からだがまっぷたつに斬られ、派手に返り血を浴びたセーラー服の女子高生が、それでもなお、次々に敵を惨殺していく。こんな映画を見ていては、お母さんに叱られるのではないかと心配になるような内容である。 初日、舞台あいさつのおこなわれた回では、約180席ある座席が満員、補助の

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    kodaif 2009/11/30
    "それは、映画館という場所が本質的に持っている「親密な闇」とでもいうべきほの暗さの有無であって、すべてのノイズがたんねんに排除された場所では、そうしたほの暗さは生まれないような気がするためだ。"
  • ビジスタニュース : 山形浩生「山形月報!」

    2009年11月20日03:45 カテゴリ山形浩生 山形浩生「山形月報!」 担当者より:新刊『訳者解説』(バジリコ)が好評発売中の山形浩生さんの書評連載第2回目(2006年2月配信)です。なお、文で言及されている『大相撲の経済学』はその後、ちくま文庫に入りました。 配信日:2006/02/22 今回はガーナで書いているので、出発前に荷物に放り込めたものに限られるのです。は重い! それ以外に、別の依頼でホリエモンを大量に読まなくてはならないので、それで残ったところに入るとなると、かなり厳選。とはいえ、堀江は実に中身が薄いので、空港までに二冊片付けて次々に捨てて、新しいのを補給できたのは不幸中の幸い。 さて最初からかばんに入っていたのがマイケル・S.ガザニガ『脳のなかの倫理』(紀伊國屋書店)。これは名著! まだ2月だけれど、今年一冊だけ科学書を読むならこの一冊にしてほしいと今

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    kodaif 2009/11/23
    "倫理学者だの宗教家だのといった人々だ。この人たちは、やれ生命の尊厳が、とか死生観が、とかきいたふうな口をきく。でも具体的にそれって何なの、と聞かれる、この人たちは一切答えることができない。"