■要旨 少し前から、不動産をはじめとした消費市場で「パワーカップル」(購買力のある共働き夫婦)をいう言葉を耳にする。本稿と次稿では、今後、増えゆく共働き世帯の消費を捉える一助として、「パワーカップル」世帯の動向を捉える。第一弾の本稿では、「パワーカップル」世帯数を確認するとともに、夫が高年収世帯の妻の就業状況について見る。 まず、全体の状況を概観すると、日本の総世帯4,995万世帯の年間平均所得は546万円である。2,000万円以上の世帯は1.3%、1,500~2,000万円未満は2.0%であり、これら高所得世帯は世帯主年齢50~60代の世帯で多く、南関東や大都市で多い。 また、共働き世帯(夫婦ともに就業者の世帯)は1,389万世帯(全体の27.8%)であり、このうち夫婦ともに年収700万円超の世帯を「パワーカップル」とすると25万世帯(全体の0.5%、共働き世帯の1.8%)が該当する。「
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