今年2月、世間を揺るがした人気芸能人の出家騒動。様々なテレビ番組や映画に出演していた売れっ子は「お仕事の内容に、心がおいつかない部分があり、しっかりとした生活が送れず、毎日がギリギリの状態でした」(原文ママ)などのメッセージを残し、惜しまれながら芸能界を去った。 だが、「仕事に心が追いつかず、毎日をギリギリの状態で過ごしている」のは、日本では彼女だけではない。先進国最低の生産性の下、有給はもちろん代休すら取ることができず、異常な通勤ラッシュと長時間残業を余儀なくされている会社員たちも、同じくらいギリギリの状態にあるはずだ。その中に「先の見えない不安いっぱいの世の中で、仏の道に救いを求めたい」と思う人がいたとしても、おかしくない。 実際に、そんな「会社員→出家」の人生を送った先人がいる。日本を代表する大企業に籍を置いていた彼はおよそ20年前、50代を前に仏門に入ることを決意。現在は、香港・九
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