【カイロ時事】サウジアラビア王族の一人、バスマ王女がネット上のブログで王家の汚職や放漫財政を批判し、波紋を広げている。 コラムニストとしても知られる王女は、イスラム教の聖地メッカの鉄道「メッカ・メトロ」について、構想段階では「日本の文明」や「米国の技術」を想起させたが、実際には「中国製だった」と指摘。実際の費用との明らかな差額があり汚職が存在したと暗に批判した。 メッカの高層ビル上部に設置された巨大時計に関しても、英国会議事堂の時計塔の大時計(愛称ビッグベン)に酷似し、どこの文化に属しているか分からないと主張。聖地を遮る構造物なのに、アブドラ国王を批判するイスラム聖職者は存在しないと現状を憂慮した。 [時事通信社]