人間も喉が渇いたときあたりの涎(よだれ)は凝縮して少し伸びるのかもしれないが、豚の涎はいつも思うがたいそう丈夫で粘性があり伸びる。 毎日処理する豚内蔵セットをパーツに分けるとき、赤物の最初、ベロ(トンタン)から続く喉骨についているノド軟骨を外すのだが、ここは指を入れてよく洗わないと涎が付着しており、先程のように細い糸が50㎝あまりも伸びてきたりする。 なかなか強くて取れないから要注意だ。 そんなことで今日はノド軟骨を仕入れた。 ハラミやハツなどは毎日処理する一頭セットからパーツを抜けばほぼ間に合うが、トンタンやカシラ、コブクロ(コブクロは一般豚の一頭セットにはついてこない、抜かれているのだ、もっともメスにしかないのだが)、ノド軟骨は単品パーツでも仕入れる。 なにせこのノド軟骨は一頭に一枚しかないので、セットから抜いていたんではとても間に合わない。 世の中にコリコリ属シコシコ派のホルモン党員