統計学の書籍や論文には必ずといってよいほどギリシャ文字が使われています。しかし、いきなり登場されると読み方がわからず、そこで勉強がストップしてしまう恐れがあります。 下の表はギリシャ文字の読み方と、一般的な統計記号としての意味の一覧です。統計記号の使い方については今後おいおい登場すると思いますので、勉強をしていて読み方の分からないギリシャ文字が出てきたら、この表を見て確認してみてください。 なお、下表の中で特に記載のないものは、多くの場合ギリシャ文字の「小文字」を使います。
統計学の書籍や論文には必ずといってよいほどギリシャ文字が使われています。しかし、いきなり登場されると読み方がわからず、そこで勉強がストップしてしまう恐れがあります。 下の表はギリシャ文字の読み方と、一般的な統計記号としての意味の一覧です。統計記号の使い方については今後おいおい登場すると思いますので、勉強をしていて読み方の分からないギリシャ文字が出てきたら、この表を見て確認してみてください。 なお、下表の中で特に記載のないものは、多くの場合ギリシャ文字の「小文字」を使います。
例題: 日本人の0.01%が罹患しているある病気について考えます。この病気の検査方法では、実際に病気に罹患している人が陽性と判定される確率が95%、逆に罹患していない人が陰性と判定される確率は80%であると言われています。 ある人がこの病気の検査を受けて陽性という判定を受けた時、本当にこの病気に罹患している確率はいくらでしょうか。 検査で陽性になる事象を事象、検査で陰性になる事象を事象(事象Aの余事象)、実際に病気に罹患している事象を事象、罹患していない事象を事象とします。ベイズの定理を使うと、求める確率はとなります。 問題文から、それぞれの確率は次のようになります。 病気に罹患している確率: 病気に罹患していない確率: 実際に罹患している人が検査で陽性となる確率: 実際に罹患していない人が検査で陰性となる確率: 実際に罹患していない人が検査で陽性となる確率: これらの値を①の式に当てはめ
2つの独立した母集団があり、それぞれの母集団から抽出した標本の平均に差があるかどうかを検定することを「2標本t検定」といいます。例えば、ある学校で行ったテストの点数が1組と2組とで差があるかどうかの検定や、被験者に対してある薬を投与する前後で血圧がどう変化したかの検定に使います。ただし、2つのデータが「対応のあるデータ」か「対応のないデータ」かによって検定統計量の算出方法が異なります。 ■対応がない場合の2標本t検定の方法 異なる対象から抽出された2つの標本は「対応のないデータ(対応なし)」です。 例えば、1組と2組の生徒は異なるので、それぞれのクラスから抽出された2つの標本は「対応のないデータ」となります。 対応がない場合の2標本t検定では、2つの標本に対応がないことを加味した検定統計量を用いる必要があります。20-6章で学んだように、母分散が分からない場合、1群目の標本平均を、母平均を
箱ひげ図にはいくつかのタイプがあり、4‐2章で紹介した「ひげの上端と下端が最大値や最小値の箱ひげ図」とは異なるものもあります。よく用いられるものとして、ひげの長さを四分位範囲(IQR)の1.5倍を上下限とするものがあります。このとき、「第一四分位数-1.5×IQR」がひげの下限、「第三四分位数+1.5×IQR」がひげの上限となり、ひげの下端より小さい値やひげの上端より大きい値を「外れ値」として扱います。 外れ値とは、データの分布において、他の観測値から大きく外れた値のことです。外れ値は、測定ミスによる場合や実際に何か異常があって観測された場合など、様々な原因によって起こりえます。外れ値が存在すると、データの解釈が難しくなる場合があり、扱いには注意が必要です。 次の図は同じデータから作成した、外れ値のない箱ひげ図(左)と、外れ値のある箱ひげ図(右)です。この箱ひげ図では、外れ値が「×」印で表
■パーセンタイル 箱ひげ図の見方を説明する前に、「パーセンタイル」について触れます。パーセンタイルは「データを小さい順で並べたとき、ある数値がデータの小さい方から見て何%の位置にあるかを表すもの」です。0パーセンタイルは最小値を、100パーセンタイルは最大値を表します。Nパーセンタイルは、データ全体をN%と100-N%で分割する値です。 例えば、4‐1章の15人分の体重のデータを用いて30パーセンタイルを表すと、次のようになります。 ■四分位数 箱ひげ図には最大値、最小値に加えて「四分位数」の情報が含まれています。四分位数はデータを小さい順に並べて、小さいものから順位を付けた時に、 25%(全体の1/4の部分)=25パーセンタイル 50%(全体の2/4=1/2の部分)=50パーセンタイル 75%(全体の3/4の部分)=75パーセンタイル に該当する値のことです。
統計学の時間 統計学の基礎から応用までを丁寧に解説しています。「Step1. 基礎編」は、大学で学ぶ統計学の基礎レベルである統計検定®2級の範囲をほぼ全てカバーする内容となっています。最後まで読み進めることで、統計検定®2級に合格できる力がつくことを目標にしています。 学習ページは、数式ばかりではなく具体例を多数掲載し、はじめて統計学を学ぶ方にもイメージしやすい内容になっています。学習ページで勉強した後は、練習問題で腕試しができます。練習問題のすぐ下に解説を掲載していますので、理解度をすぐに確認することができます。 一通り勉強して知識が身に着いたら、実際に統計検定®を受験するのがオススメです。 統計WEBでは、統計検定®の受験者を応援しています! ※統計WEBを使って統計検定®に合格された方の『合格者の声』をブログに掲載しています。こちらからご覧ください。 Step0. 初級編 1. デー
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