三菱ケミカルホールディングスは18日、社員に腕時計形式のウエアラブル端末を配布し、睡眠時間や心拍数などを自動計測して社員の健康管理や職場の「働き方改革」を進めると発表した。今年度から国内の社員約5万人を対象に、本人の同意を前提に健康に関するデータを集め、会社として課題があれば改善に取り組むという。 社員に配布するのは米国製の専用端末で、社員の睡眠時間などを月単位で自動計測。安静時の心拍数が上がると睡眠時間が足りないことが多いことから、スマホなどを通じて社員に働き方や生活習慣の見直しをアドバイスする。産業医らがデータを閲覧し、経営上の課題があれば会社に改善を求める。大企業が社員の健康管理を専用端末で把握しながら進めるのは珍しく、具体的な効果が出るか注目される。【川口雅浩】
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