青森県八戸市のアパートで昨年1月、母親、弟、妹の3人を殺害しアパートを放火したとして殺人や現住建造物等放火など四つの罪に問われた長男の少年(19)の判決公判。青森地裁の渡辺英敬裁判長が27日言い渡した判決は、求刑通りの無期懲役だった。 渡辺裁判長が「3人の幸せを奪ったということを一生忘れないでほしい」と話しかけると、少年は何度もうなずき小さく「はい」と言った。少年は判決前の22日、便箋(びんせん)3枚につづった手紙を父親に送った。父親の了解を得て要旨を紹介する。 ■ 約六カ月振(ぶ)りの手紙になります。面会や裁判に八戸から青森に来て、体調は大丈夫ですか? 面会に来てくれるのは嬉(うれ)しいっていえば嬉しいです。でも余り無理はしないで欲しいです。事件の事、上辺だけの謝罪とかはしたくないんです。心の底から謝罪したいから……。 今まで謝罪しなかったのは、その為なんです。求刑で無期に