「上への湾曲(英:Upsweep)」と称される音は、アメリカのNOAAの赤道直下自律型ハイドロフォンアレイで検出された未確認音である。この音は、太平洋海洋環境研究所が1991年8月に音響監視システムSOSUSの記録を開始したときに録音された。この音は、それぞれ数秒間の狭い帯域の上昇音の長い列から構成されている。音は太平洋全域で録音できるほど知名度が高い。 音には季節性があり、一般的に春と秋にピークに達するようだが、これが音源の変化によるものなのか、伝搬環境の季節的変化によるものなのかは不明である。音源は、ニュージーランドと南米の間、南緯54度/西経140度におおよそ位置する。NOAAの科学者・研究者は、この音は海底火山活動ではないかと推測しているが、音量は1991年以来減少している。今はNOAAの赤道直下の自律型ハイドロフォンアレイでかろうじて検出できている[1]。