1975年、渋谷で最も古いライブハウス「屋根裏」がセンター街にオープンする。同年12月にはパンタ率いる頭脳警察がここで解散ライブを行い、1979年にはフリクションやリザードに代表されるパンク~ニューウェイヴ・ムーヴメント=「東京ロッカーズ」をドキュメントした伝説的な映画「ロッカーズ」にも登場した。1980年1月には、RCサクセションが4日間連続でライブを行い、それまでで最大の観客動員数を記録した。ライブハウス関係者は口を揃えて、1976年にオープンした「新宿ロフト」の影響力の大きさについて言及する。「屋根裏」は、大久保通りにあった頃の旧「新宿ロフト」と同様、狭くて汚くて危険だが、それ故に若者を惹きつける「磁場」としての魅力にあふれていた。 音楽だけに特化したライブハウスではなく、演劇やトークやパフォーマンスも行う小劇場としては、1969年、公園通りの山手教会地下にオープンし、津軽三味線の高