(CNN) ロシアの北極南極科学調査研究所は8日、南極大陸の氷の下にある「ボストーク湖」を調査するために掘削を行っていた同国の調査隊のドリルが湖面近くまで到達したと発表した。数千万年もの間凍ることのなかった「太古の氷」を採取できる可能性が出てきた。 ボストーク湖は米五大湖の1つ、オンタリオ湖とほぼ同じ面積(約1万9000平方キロメートル)の巨大な淡水湖。ロシア調査隊は5日に3769メートルの氷床の下まで到達していた。 北極南極科学調査研究所によれば、最後の氷の層を破れば湖の水が掘削した穴を上ってきて凍る。そうすれば湖を汚染することなく、太古の水の標本を採ることが可能だという。 米コロンビア大学のロビン・ベル教授(地球物理学)によれば、湖を覆う氷床が毛布をかけたように地熱を閉じ込め、推定1500万~3000万年もの間、湖は凍ることがなかったとみられる。同教授によればロシアは10年以上前から掘