世の中の最も基本的な粒子の一つで、物に重さ(質量)を与える「ヒッグス粒子」とみられる新粒子を発見したと、欧州合同原子核研究所(CERN、スイス)で実験を続ける国際チームが4日、発表した。ロイター通信が報じた。 ヒッグス粒子は宇宙の誕生直後、質量を持たずに光速で飛び回っていた素粒子に、質量を与えたと考えられており、宇宙にあまねく潜んでいることから「神の粒子」とも呼ばれる。 実験チームは昨年12月、最大で98・9%の確からしさで「発見に一歩近づいた」と発表していたが、ことし6月までの実験でさらに確率が高まった。