4月26日、黒田日銀が示した2015年度までの経済・物価見通しはかなり楽観的だが、依然としてその実現を阻むリスクもありそうだ。写真は記者会見する黒田総裁(2013年 ロイター/Yuya Shino) [東京 26日 ロイター] 黒田日銀が26日に示した2015年度までの経済・物価見通しは、かなり楽観的だ。今月4日に発射したバズーカ砲の効果で、日銀が示した通りの景気回復が実現すれば、多くの国民がこの20年間で実感したことがない所得増加を実体験できることになるだろう。 ただ、依然として実現を阻むリスクもありそうだ。1つは中国など新興国経済の減速を背景にした力強さに欠ける世界経済への懸念であり、もう1つは資産価格と実体経済のかい離が大きくなって、先進国全体で物価の上昇率が低下するシナリオだ。期待される今年央からの景気回復メカニズムの本格的な作動がどうなるのか、3カ月後の経済情勢が最初のチェックポ
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